ソフトB千賀3年連続10勝 先発全員12K

6回2/3を3安打2失点で3年連続の2桁勝利を挙げた千賀
6回2/3を3安打2失点で3年連続の2桁勝利を挙げた千賀
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森(右)からウイニングボールを受け取る千賀
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 ◆西武2-3ソフトバンク(24日・ヤフオクドーム)

 千賀は狙っていた。1点リードの7回、先頭の中村には前の打席で本塁打を浴びていた。2ボール2ストライクからの5球目は、宝刀のフォーク。本塁打王6度を誇る大砲のタイミングを外し、バットにかすらせなかった。今季自己最多となる12個のK。先発野手全員奪三振を完成させた。

 西武と前回対戦した7月31日、メットライフドームのマウンドで屈辱にまみれた。6回の1イニングで秋山、浅村、山川に本塁打を打たれるなど、球団ワーストタイの1試合5被弾で6回7失点と炎上した。「前回はまんべんなくやられた。三振でもチャラになることはないと思う」。それでも三振が相手に与えるダメージを「あると思う」と即答。言葉通りに「獅子脅し打線」を爆発させなかった。5回まで毎回の「マルチK」で昨季に並ぶ自己最多のシーズン5度目の2桁奪三振。6回2/3を被安打3、2失点にまとめ、3年連続の2桁勝利に達した。

 西武の強力打線が、千賀の本能を再び呼び起こした。昨春のWBCで初めて国際舞台を経験。帰国して迎えたシーズンで不思議な感覚に陥った。「打たれたときにどうしてだろうと原因の追究はするけど、悔しいという思いが抜けていた」。海外選手の規格外のパワーから受けた衝撃が強すぎ、相手との勝負より、自分の投球を重視するようになった。将来的なメジャーへの憧れを公言して迎えた今季。調子が上がらない中、バッテリーを組む甲斐に尻をたたかれた。「メジャーって言うのもいいけど、日本人に打たれているからな」。その現実を痛烈に突き付けられたのが「7・31」だった。

 その後の2試合で16回2/3連続無失点。前回登板の8月17日のオリックス戦ではプロ初完封も飾った。そして同じくメジャー志向の強い菊池と先発で初めて投げ合うという格好の舞台を得て、鬱憤(うっぷん)を晴らした。逆転Vを信じる右腕は一つの勝利で満足しない。「10勝よりも4敗の方が気になる。まずは4勝して貯金を10にしたい」。昨季13勝4敗で勝率第1位に輝いた右腕に、もう黒星は必要ない。 (鎌田真一郎)

=2018/08/25付 西日本スポーツ=

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