瀬戸山氏、フロントの生きざまつづる著書出版 ダイエーなど3球団で要職

著書の「現場を生かす裏方力」を手に笑顔の瀬戸山隆三氏
著書の「現場を生かす裏方力」を手に笑顔の瀬戸山隆三氏
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 福岡ダイエー(現福岡ソフトバンク)ホークスをはじめ3球団の経営に携わった瀬戸山隆三氏(64)がこのほど、著書「現場を生かす裏方力」(同友館)を出版した。球界に身を置くこと30年。平成時代を“名物フロント”として駆け抜けた著者が、座右の銘でもある「人生は挑戦」と「人との縁」の軌跡をつづった一冊。「スポーツビジネスのみならず、裏方さんとして主役を支えている、すべての方々に読んでいただけたら」と笑みを浮かべた。

 ダイエー球団代表、ロッテ球団社長、オリックス球団本部長などを務め、2004年の球界再編問題では日本野球機構(NPB)の選手関係委員長としてプロ野球選手会との交渉に尽力した。球界の表と裏を知り尽くす一方、人間味あふれた「瀬戸山節」で豊富なエピソードを紹介している。

 1988年には南海電鉄からの南海ホークス譲受を担当。ダイエーホークスの誕生に寄り添った。「だからこそ99年のダイエー初優勝は感慨深い。ロッテ時代に経験した2010年の『下克上』も忘れられない」。選手はもちろん、チームスタッフ、そして地域の支えがあったからこその歓喜だったと信じて疑わない。

 ソフトバンクの王貞治会長とはダイエーの監督時代に苦楽を共にした。「Bクラス時代には失礼を承知の上で、何度も口論をさせていただいた。つくづく無礼を働いたと思う」。結びに触れた「王貞治さんのこと」の項から、2人の固い絆が伝わってくる。飾った言葉を嫌い、組織において民主的な意思疎通を欠かさなかった著者の“熱い血”が全181ページに通っている。 (西口憲一)

 ◆瀬戸山隆三(せとやま・りゅうぞう)1953年9月18日生まれ。神戸市出身。大阪市大を経て77年ダイエー入社。福岡ダイエー(現福岡ソフトバンク)、ロッテ、オリックスのフロント要職を務め、昨秋オリックスを退団。現在は中部衛生検査センター(静岡県島田市)相談役、千葉商大客員教授などを務める。

=2018/09/15付 西日本スポーツ=

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