工藤ホークス、敵地に「悪夢」 天王山まさかの3連敗で自力V消滅 西武M11

9回2死一塁、長谷川勇(手前)が左飛に倒れ、ゲームセット。自力Vの可能性が消滅し、険しい表情を見せる工藤監督(右から2人目)らホークスベンチ
9回2死一塁、長谷川勇(手前)が左飛に倒れ、ゲームセット。自力Vの可能性が消滅し、険しい表情を見せる工藤監督(右から2人目)らホークスベンチ
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西武に3連敗と力負け、悔しさをにじませる工藤監督
西武に3連敗と力負け、悔しさをにじませる工藤監督
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西武・栗山に先制の満塁本塁打を浴びたミランダ
西武・栗山に先制の満塁本塁打を浴びたミランダ
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 ◆西武8-1ソフトバンク(17日・メットライフドーム)

 敵地に「悪夢」が待っていた。西武に3連戦3連敗。工藤ホークスの自力Vの可能性が消滅した。頼みのミランダが初回に満塁弾を浴びて4失点。3戦合わせ、初回だけで計11失点と、いずれもスタートで強力レオ打線にのみ込まれた。柳田がこの天王山第3戦前に登録を抹消されて離脱。初回には、今宮が左太もも裏を痛めて負傷交代した。西武に初点灯した優勝へのマジックは「11」。ホークスの残された19試合、奇跡を信じて勝ち続けるしかない。

 まさにとどめの一撃が、タカ党が陣取る右翼席に突き刺さった。1-4で迎えた7回。2死から一、三塁のピンチを招いたスアレスが、初球の153キロ直球を中村に振り抜かれた。グングン伸びた強烈なライナー性の打球はフェンスオーバーし、6点差。前日まで2戦連続で終盤に粘りを見せた打線も、残り2イニングは無安打に終わった。破竹の勢いで乗り込んできた敵地での天王山で、まさかの3連敗。自力優勝が、消滅した。

 「一生懸命やった結果なので。どの選手がということではなくて、今回の3連戦は西武の方が上だった。次は、やり返せるようにやっていきたい」

 連覇の可能性が消滅したわけではないだけに、工藤監督はファイティングポーズを崩さなかった。ただ、天王山は3戦すべて、10年ぶりVへかける敵の勢いにのみ込まれた。3連敗阻止の先発を託されたのは、ミランダ。8月25日の西武戦では8回まで無安打投球を続けるなど、試合前まで4戦3勝無敗、防御率1点台を誇っていた左腕でさえ、試合開始早々に強力獅子打線にかみつかれた。

 初回。浅村、山川への連続四球などで1死満塁とされると、栗山へ投じた低め直球をバックスクリーンへたたきこまれた。いきなりの満塁弾。獅子党のボルテージは、初っぱなから最高潮に達した。今3連戦の初回の失点は初戦から3、4、4。同じように勢いよく出ばなをくじかれ、ミランダは来日最短の4回途中で降板となり初黒星を喫した。

 想定外の事態も続く。16日は相手のフリー打撃の打球が、柳田の左側頭部にワンバウンドで直撃し欠場。17日の試合前に、登録抹消が決まった。この日は、初回の守備で今宮が負傷交代。いきなり五つのポジションを変更せざるを得ない事態に陥った。予期せぬ展開に、打線も勢いに乗れない。相手先発ウルフも3回無死で負傷降板した中、3回1死一、二塁の好機では、今宮に代わって途中出場していた福田が併殺。4回1死満塁の絶好機でも、松田宣が同じく併殺に倒れた。

 8月11日に最大11・5ゲーム差をつけられていたが、9月12日には3ゲーム差にまで迫った。驚異的な勢いで乗り込んできた敵地で、西武相手に13年4月以来5年ぶりの3連戦3連敗。「とにかく何があったとしても、次の日をしっかりとみんなで戦っていく姿勢だけは変えない。143試合終わるまで、みんなで必死になって戦っていく」。指揮官の言葉通り、最後の最後まで諦めることはない。だが、V2は、極めて厳しい状況となった。 (倉成孝史)

 ◆ミランダ(4回途中4失点で来日初黒星)「大事な試合を任せてもらったのに、先発としての役割を果たすことができず、申し訳ない。自分の投球ができなかった」

   ◇    ◇

124試合目で消滅

 ソフトバンクは124試合目で自力優勝の可能性が消滅した。残り19試合に全勝でも87勝55敗1分け、勝率6割1分3厘。西武が残り15試合のうちソフトバンクとの4試合に全敗、他カードで全勝した場合の87勝54敗2分け、勝率6割1分7厘を上回れない。ソフトバンクは昨年まで3年連続で最初にマジックが点灯(2016年は日本ハムが逆転優勝)しており、工藤監督は就任4年目で初めて他球団にシーズン初点灯を許した。

=2018/09/18付 西日本スポーツ=

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