ソフトB中継ぎ石川、無傷4連勝 12戦連続無失点 王会長「明日勝つと大きいよ」

笑顔で工藤監督とタッチをする12勝目の石川(右)
笑顔で工藤監督とタッチをする12勝目の石川(右)
写真を見る

 ◆ロッテ0-3ソフトバンク(19日・ZOZOマリンスタジアム)

 またも中継ぎの石川柊太投手(26)が試合の流れを変えた。7回から3番手でマウンドに上がると、攻めの投球で三者凡退。奮起した打線が直後に一挙3点を奪って、チーム単独トップの12勝目をマークした。右膝の炎症で戦列を離れていたデスパイネも「4番DH」で復帰。西武が6連勝で優勝へのマジックナンバーを「9」としたが、しっかりと2連勝で追走。8月の中継ぎ再転向後、無傷の4連勝の石川が奇跡の逆転Vを呼び込む。

■1回完璧

 硬直していた試合の流れをガラリと変えた。7回から3番手でマウンドに上がった石川が福浦を左飛に仕留めると、続く田村に対してはMAX152キロの真っすぐを連発し、攻めた。最後はフルカウントから内角高めへの151キロでバットに空を切らせた。締めは岡を一ゴロとして、テンポよく三者凡退。直後の攻撃につなげてチーム単独トップの12勝目をマークだ。

 「テンポを意識した。自分に勝利がつけばチームも勝つから。それはうれしいことです」

 11勝目を挙げた8月29日のロッテ戦(ヤフオクドーム)でもスコアレスの展開から登板し、無失点の好投を見せて味方打線の奮起を呼び込み、4連勝につながった。「目の前の相手に、全力で投げているだけですよ」。そう石川は謙遜するが、工藤監督は「勝ち星がつくことで、常にいいモチベーションを保つことにつながるのだろう」とうなずく。これで12試合連続無失点と、安定した投球を続けている。

 8月に中継ぎに再転向。同7日、同じZOZOマリンでの同カードで3回を9人で片付ける完璧投球を披露して白星がついて以降、これで4連勝。中継ぎでは4月にも1勝しており、これで無傷の5勝だ。

 真っすぐにも球威が戻りチームを支えている。石川は「月日がたつにつれて、自分の感覚や体の調子がいい状態になった」と言う。

 試合前のキャッチボールでは約40メートルの距離でカーブを多投し、投げ下ろす感覚を体に染み付け好調をキープ。同時にイメージトレーニングも欠かさない。中継ぎになりホーム、ビジターにかかわらず、試合会場のマウンドを想像して試合に臨む。「取り組みに対し、いい結果が出ていることはいいこと」と心身の状態に手応えを感じている。

 この日は先発松本裕が6回途中無失点で降板した後、嘉弥真、石川、加治屋、森とつないで零封勝ち。マジック点灯中の西武が3位日本ハムに大勝する中、絶対に負けられない試合で大きな勝利に導いた。「チーム全員でゼロで終われた。次につながる」と笑顔を見せる。

■最速152キロ

 前カードの西武3連戦で3連敗。自力Vも消滅した。ゲーム差は変わらず6・5差と状況は厳しくなる一方。それでも「西武に3連敗したとか言われますけど、まずは目の前の試合に勝つことだけ」とひたすら前だけを見据えている。

 そんな頼もしい右腕と、指揮官の言葉は重なる。工藤監督は「目の前の試合を、目の前の1打席を、目の前の1球を大事にして戦ってくれている。みんなを信じて戦っていくだけだよ」と言い切った。連覇の可能性がある限り、王者はファイティングポーズを崩さない。 (山田孝人)

 王貞治球団会長(接戦を制しての連勝に)「相手投手も良かったし、しんどい試合をこうして勝っていくことが何よりも大切。明日勝つと大きいよ」

=2018/09/20付 西日本スポーツ=

今日の西スポ紙面はこちら 西スポプラス

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]