ソフトBドラフト上位で即戦力投手指名も 侍ジャパン社会人代表、左右の148キロ腕

ソフトバンク・王会長(左)と工藤監督
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 福岡ソフトバンクが、今秋ドラフトの上位候補として、日本生命の高橋拓巳投手(24)とホンダ熊本の荒西祐大投手(26)をリストアップしていることが、分かった。両投手は今夏、社会人で編成された日本代表のメンバーとしてジャカルタ・アジア大会に出場。チームは主力野手の高齢化が進んでおり、将来を見据えて今年の1位指名は好素材も多い野手が有力とみられる一方で、リーグ連覇を逃したことから即戦力投手の獲得も目指す。

 下克上での日本一へ向かいナインが爪を研ぐ中、球団は来季以降へ向けた準備を念入りに進めている。ドラフト会議を25日に控え、球団は近日中にスカウト会議を開催予定。11日は編成幹部らが工藤監督にドラフトへ向けた進行状況の報告などを行った。ここから当日までの約2週間で絞り込みが行われていくが、現時点で上位候補の中に即戦力の社会人2投手がリストアップされているもようだ。

 球団は今夏、ジャカルタ・アジア大会に複数のスカウトを派遣。そこで評価が高まったのが左腕の高橋だ。日本生命では社会人1年目の昨年から主力として活躍。最速148キロの直球を主体に、打者の内角を臆することなく攻められる。

 チームは今季、ベテラン和田の故障もあり、開幕から88試合目まですべて右投手が先発。育成出身ルーキー大竹の支配下登録と、新外国人ミランダの緊急補強により、夏場以降はバランスが多少修正されたが、救援陣を含めても「左投手不足」は否めない。今季に限らず近年の重要な補強ポイントの一つでもあるだけに、上位での指名に踏み切ってもおかしくない。

 また、高橋と同等に高く評価しているのが、地元九州出身の荒西だ。玉名工高からホンダ熊本へ進んだ右腕は最速148キロを誇るサイドスロー。アジア大会では台湾との準決勝で2番手として3回1/3を投げ、1安打無失点と好投した。速球派の横手投げは現在のチームにはいないタイプだけに先発、中継ぎにかかわらず戦力となる可能性も高い。

 今秋ドラフトは、特に高校生野手に逸材が多くそろう。甲子園で史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭高の二刀流・根尾に対しては、中日が早くも1位指名を公表。巨人、楽天なども筆頭候補に挙げているとみられる。他にも同校の藤原、報徳学園高の小園なども各球団が高評価。昨季まで7年連続で投手を1位指名し、主力野手の高齢化が進む中、次世代のレギュラー候補が思うように育っているとは言えないホークスも、現時点では野手の1位指名が有力とみられる。

 その一方で、今夏の甲子園を沸かせた金足農高の吉田がプロ志望届を提出した10日、三笠球団統括本部長が「(吉田は)1位レベルの評価」と話したように、投手力の底上げも毎年の重要な課題だ。球団は今後のスカウト会議や他球団の動向も踏まえ、例年通りドラフト当日に指名選手を最終決定する方針。2年ぶりにVを逃したチームのドラフト戦略に注目が集まる。

補強ポイントの「左」

 高橋拓巳(たかはし・たくみ)1994年6月20日生まれ。群馬県沼田市出身。群馬・前橋育英高では2年春に甲子園出場。桐蔭横浜大を経て、日本生命入り。昨年の日本選手権では3勝をマークするなどし、チームの準優勝に貢献した。今年の都市対抗には補強選手として大阪ガスから出場。今夏に開催されたアジア大会の日本代表にも選出された。176センチ、75キロ。左投げ、左打ち。

速球派サイドスロー

 荒西祐大(あらにし・ゆうだい)1992年8月25日生まれ。熊本県玉名市出身。熊本・玉名工高時代は甲子園出場はなく、3年夏は県大会4回戦で敗退。卒業後にホンダ熊本に入社し、2014年の都市対抗野球では、自己最速148キロをマークした。日本代表に選出された今夏のアジア大会では、6試合中4試合に投げ、銀メダルに貢献した。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。

=2018/10/12付 西日本スポーツ=

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