ソフトB上林弾から大爆発 CS最多タイ15点返し 2勝2敗タイ

3回1死二、三塁、先制の右越え3ランを放った上林
3回1死二、三塁、先制の右越え3ランを放った上林
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 ◆パ・リーグCSファイナルステージ:第3戦 西武4-15ソフトバンク(19日・メットライフドーム)

 記録的大勝を先導-。上林誠知外野手(23)が先制3ランを含む3安打でポストシーズン記録に並ぶ6打点と大暴れ。先発全員の16安打でクライマックスシリーズ(CS)記録に並ぶ15得点に貢献した。3回に3ラン、4回には中前適時打、5回にも2点三塁打をマーク。守りでも先制直後の3回にホームへのレーザービームで失点を阻止した。投げては千賀が5回1失点。13失点で敗れた翌日に投打で西武を圧倒してCSファイナルステージを2勝2敗のタイとした。

 一塁ベンチを包む張り詰めた空気を、上林が一振りで切り裂いた。互いに無得点で迎えた3回。1死二、三塁で、榎田の投じた内角スライダーを振り抜き、右翼席中段にたたき込んだ。自身CS初アーチとなる先制3ラン。「最初のチャンスで打ててよかった」。そう振り返った号砲は、CS最多得点での爆勝を呼び込んだ。

 西武に日本シリーズ進出王手をかけられるという意味だけでなく、絶対に負けられない一戦だった。この日、不振の松田宣がスタメン落ち。工藤監督が「勝つために何が最善かをみんなで話し合った。ここまで勇気がいったことはしたことはない」と、苦渋の表情で明かしたほどの決断だった。チームの勝利のために、長く主力を張ってきた男が先発から外された意味を、23歳の上林もしっかりと受け止めていた。

 「松田さんが(スタメンを)外れた試合。(第2戦で無安打だった)自分が外れると思っていた。結果が出ないとこうなってしまうのが短期決戦」

 常に結果が求められる厳しい世界ということを再確認すると同時に、今後自らが主力を張り続けていく覚悟をそのバットで示した。4回には1死二塁で中前へ強烈な適時打。5回1死一、二塁では右中間への2点三塁打で、18日に西武栗山がマークしたポストシーズンの1試合最多打点記録の6打点に並んでみせた。

 昨年はシーズン終盤の不振が響き、楽天とのCSファイナルS第3戦から先発落ち。日本シリーズ進出が決まった瞬間に、歓喜のチームメートの中で一人悔し涙をこぼした。「もう去年は去年」。守備でも3回2死一、二塁から源田の右前打を素早く処理し、本塁へのレーザービームで二走を刺すなど攻守で躍動し、大勝の主役となった。

 5回の三塁打でポストシーズン史上初となるサイクル安打にリーチをかけながら、残り2打席は凡退。快挙はならなかった。これには「ベンチからもスタンドからも言われて意識したけど、持っていなかった」と苦笑い。それでも工藤監督は「最初の3ランが大きかった。チームとしても、あれで一気にいけた」と、大きな1勝をもたらした背番号「51」を手放しでたたえた。13失点した翌日に記録的な15得点で、星は2勝2敗のタイ。やられたら、やり返す-。シーズンの悔しさも、あと2勝で晴らせる。 (倉成孝史)

 ◆王球団会長「千賀はよく抑えた。上林の3ランは効いたね。左(投手)からだったしね」

 ◆CS最多15得点 ソフトバンクが記録した15得点は現行のCS(2004~06年のプレーオフを含む)での最多タイ記録。13年10月13日のパCSファーストS第2戦で西武がロッテから15得点していた。1973年から82年まで開催された前後期制のプレーオフを含めると、77年10月9日の第1戦で阪急がロッテを相手に奪った18点が最多。

=2018/10/20付 西日本スポーツ=

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