ソフトB工藤監督、日本一へ「先制パンチ」が鍵 敵地スタートのメリットは

広島との決戦に向け、「先手必勝」を強調した工藤監督
広島との決戦に向け、「先手必勝」を強調した工藤監督
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 日本シリーズも先手必勝! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が22日、改めて2年連続日本一を誓った。西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)を制して、球団史上初の「下克上」を達成。指揮官として初めて敵地スタートの頂上決戦を迎えるが、セ王者の広島との戦いも「先制パンチ」が鍵になると強調した。完全アウェーのファイナルSを突破した戦いを再現し、今年も頂点に立つ。

 日本シリーズ進出決定から一夜明け、福岡に戻った工藤監督の表情には安堵(あんど)と責任感が入り交じっていた。シーズン最終盤に12連戦を戦い、日本ハムとのCSファーストSを3試合で突破。西武との5試合の激戦を制して下克上を果たした。「(21日夜は)5分で寝ました」。久々に心身ともホッとできたのもつかの間、次はパの代表として頂上決戦に挑む。

 「皆さんの気持ちも分かるんですけど、昨日終わったばっかりなので、何をするにもこれから」

 シリーズでの先発順やDH制のない敵地での選手起用など、報道陣の質問に“白紙”を強調。前日まで西武を撃破することだけに集中してきただけに無理もない。23日のオフを挟み、24日に練習を再開。広島対策も含め、早急かつ念入りにシリーズの準備を進めていくが、セ王者との戦いで一つの重要なテーマは決まっている。

 それは「先手必勝」だ。工藤監督が日本一を果たした2015、17年のシリーズは、ともにヤフオクドーム開幕。今回は指揮官として初めて敵地スタートとなる。現役時代には歴代最多タイの14度出場。「やっぱり本拠地で始まった方がいい。自分たちのペースでできるので」と言うのは、経験を踏まえた偽らざる本音だ。ただ連続日本一には当然の「壁」。ビジターだからこそできる試合開始早々の先制パンチでぶち破る構えだ。

 「(敵地スタートの)メリットは、初回の攻撃で点を取れば今回のCSのように一気にこっちが優勢になる」。敵地での西武とのCSファイナルSで勝った4試合で全て先制。うち3度は初回に得点した。短期決戦はよりファンの熱気も強く、ビジターチームには「完全アウェー感」が強まる。少しでも自分たちのペースに近づけるために、先制点をもぎとることが最重要と、西武との戦いを踏まえて指揮官は強調する。

 「今回の西武の応援団もすごかった。広島はもっとすごいのかなとも思う。(メットライフドームでの)相手のすごい応援の中でも力を発揮できたということも、僕らにとってのプラス」。12球団でも一、二を争う熱狂的な応援で知られる真っ赤なマツダスタジアムを電光石火の攻撃で黙らせ、一気に日本一の頂に上り詰める。 (倉成孝史)

=2018/10/23付 西日本スポーツ=

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