ソフトB1位は未来のサファテ 東洋大・甲斐野 即戦力159キロ右腕

ソフトバンクから1位指名を受け、チームメートに胴上げされる東洋大・甲斐野(中央)
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 強運だ!! ドラフト会議の1位指名で、昨年から「5連敗」した福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が、最速159キロの快速球と一級品のフォークが武器の即戦力右腕、東洋大の甲斐野央投手(21)を単独指名した。事前に1位指名を公表した報徳学園高の小園海斗内野手、外れ1位の立命大の辰己涼介外野手が他球団と競合になり、いずれの抽選も外したが、絶対的守護神のサファテに憧れる豪腕との交渉権を獲得した。

 常勝軍団の将来の「守護神」に立候補した。最速159キロの甲斐野は引き締まった表情で口にした。「将来的には日本を代表する抑えになりたい」。DeNAに1位指名された上茶谷と並んでの記者会見の後、ソフトバンクに1位指名された剛腕は決意表明した。

 工藤監督が報徳学園高の小園、立命館大の辰己と野手2人をくじで外した後、名前を呼ばれた。控室でモニターを見つめていた剛腕は「1位とは思っていなかったし、今までになかった気持ち。これから(プロで)やっていくんだ」と気持ちを一気に高ぶらせた。

 東洋大が誇る「150キロ右腕トリオ」の中でも潜在能力は群を抜く。最速159キロの直球に加え、変化球の精度も高い。特に落差の大きいフォークは一級品と評価される。けん制や守備も含めた総合力も高く、プロでも「守護神」として通用する資質の持ち主だ。

 「スピードボールに自信がある。腕を振って、打者を気持ちで抑える」。東都大学1部リーグで今春まで3季連続優勝し、昨秋からは不動の抑えだった。今夏は大学日本代表でも抑えを任され、日米大学選手権などの国際大会で9試合、計13回1/3で24奪三振、防御率0・00をマークした。

■「新人王を取りたい」

 プロでも「起用がどういう方針になるか分からないけど、抑えとして飛び込みたい」と意気込んだ。「楽しくはないけど、最後を締めた時にナイスピッチングと言ってもらえる。やりがいがある」。大学での仕事で勝負をかけるつもりだ。

 ホークス救援陣では、股関節の手術を受けて離脱中のサファテの印象が強烈という。昨季のMVPで、通算234セーブを誇る剛腕には「圧倒的なピッチングで、出たら守っている人も『勝ったな』と思う」と、群を抜く存在感に憧れの気持ちを抱いている。

 もちろん、サファテだけではない。「森さん、岩崎さん…。すごい選手がたくさんいる。いい選手のいいところを吸収したい」。球速も160キロの大台への意欲を示す一方で「打者の体感が大事。球質とコントロールという課題に目を向けたい」と口にする。

 今季は強力な「獅子脅し打線」を誇る西武にリーグ優勝をさらわれた。投手陣の強化は来季の戦いの鍵を握る。「負けず嫌いの部分を出して、新人王を取りたい。早くチームの一員になりたい」。覇権奪回を目指す工藤ホークスに、頼もしい剛腕が加わった。 (伊藤瀬里加)

◆甲斐野央(かいの・ひろし)1996年11月16日生まれ。兵庫県出身。黒田庄少年野球団(桜丘小)で野球を始めた小学3年時から投手。黒田庄中では3年時にKボールの兵庫県選抜で全国優勝。東洋大姫路高3年夏は兵庫大会5回戦敗退。東洋大では3年夏から不動の抑えで、今夏の侍ジャパン大学日本代表でもストッパーを務めた。最速159キロの直球に落差の大きなフォークボールが武器。185センチ、75キロ。右投げ左打ち。

=2018/10/26付 西日本スポーツ=

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