工藤ホークス、超攻撃型オーダーが裏目…1敗

1回無死、広島・田中の打球を捕れず、二塁打とする左翼手・デスパイネ
1回無死、広島・田中の打球を捕れず、二塁打とする左翼手・デスパイネ
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広島・田中の打球にグラブを出すデスパイネ
広島・田中の打球にグラブを出すデスパイネ
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3回無死一塁、川島が二塁へ悪送球し遊撃手・今宮(左)はボールを捕れず
3回無死一塁、川島が二塁へ悪送球し遊撃手・今宮(左)はボールを捕れず
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広島・菊池の打球を処理し、二塁に悪送球する二塁手・川島(4)
広島・菊池の打球を処理し、二塁に悪送球する二塁手・川島(4)
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6回の守備前、厳しい表情の工藤監督(中央)
6回の守備前、厳しい表情の工藤監督(中央)
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 ◆SMBC日本シリーズ2018:第2戦 広島5-1ソフトバンク(28日・マツダスタジアム)

 攻撃型オーダー不発! 初戦の執念ドローの後、福岡ソフトバンクホークスは第2戦で相手左腕に対して守備に不安を抱えるアルフレド・デスパイネ外野手(32)を左翼で起用するなどスタメン4人を入れ替える「攻撃型オーダー」で挑んだが、打線は4安打1得点。守りでも初回からデスパイネが左翼へのフライを取り逃すなど裏目に出た。1敗1分けとなり、第3戦は30日、福岡で迎え撃つ。

■守備から乱れた

 34年ぶりの日本一を信じるカープファンの歓喜の声が、響き渡った。4点を追う最終回。2死二塁で松田宣が遊ゴロに倒れると、真っ赤に染まったマツダスタジアムのボルテージは最高潮に達した。4時間38分の死闘による引き分けで幕開けした平成最後の日本シリーズ。仕切り直しとなった第2戦で痛い星を落とし、ベンチの工藤監督はグッと唇をかんだ。

 「今日は絶対取るという強い気持ちで、攻撃的な布陣にさせてもらった」。そう明かしたように、アグレッシブな姿勢で大事な最初の白星をもぎとりにいった。DH制がないため初戦は代打出場だったデスパイネを、左翼で起用。今季4試合しか守備に就いていない大砲に加えて、同じく6試合しか守ってない右翼をグラシアルに任せた。

 もちろんリスクは承知の上での布陣だった。第1戦は延長12回でわずか2得点。指揮官は「短いイニングで全力を出せる投手が多い」と広島の強力な救援陣を警戒し、柳田の前後を両助っ人で固めた中軸のパワーで何とか序盤にリードを奪い、同じく強力な投手陣で守り切るプランを描いていた。だが、試合開始早々からデメリットだけが、露呈してしまう形となった。

 初回。先頭田中の打球がフワっと左翼方向へ上がると、デスパイネが懸命のダッシュで追いスライディングキャッチを試みたが、打球は無情にも芝生の上に弾んだ。いきなりの二塁打とされると、2死から4番鈴木の適時内野安打で簡単に先制点を奪われた。村松外野守備走塁コーチは「打ち取った当たりだっただけに…。でもそういうことも踏まえて守らせている」と、無念そうな表情を浮かべながらも助っ人を責めなかった。

 ただ、3回には本職のミスも飛び出し傷口が広がった。無死一塁で二ゴロを処理した川島が、併殺を狙った二塁ベース上への送球がそれた。無死二、三塁のピンチとなると、丸の左犠飛、松山の左前適時打で痛い追加点を奪われた。指揮官は「ミスが失点につながることもあるけど、何とかしようという気持ちはみんなにあった。7戦やって四つ勝った方が勝ち。負けて落ち込むのではなく、また自分たちの戦いができれば」。未勝利のまま福岡へと戻るが、気持ちは攻撃的にいく。 (倉成孝史)

 デスパイネ「(左翼守備は)いつも通りだったよ。屋外球場での影響? キューバにドーム球場はないからね。こういうところの方が慣れている」

 川島(3回の守備、無死一塁の場面で二ゴロを処理し二塁へ悪送球)「引っかかりました。短期決戦はミスで負ける。申し訳ないし引きずるけど、この後どうするかが大事。ここから自分の持てる力を出せるようにしたい」

=2018/10/29付 西日本スポーツ=

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