柳田ココがすごい…13人の証言で検証 内川にも誠也にも“理解不能”

日本一となり、喜びを爆発させる柳田
日本一となり、喜びを爆発させる柳田
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4回1死二、三塁、西田のスクイズで生還する三走・柳田(左)
4回1死二、三塁、西田のスクイズで生還する三走・柳田(左)
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表彰される(左から)森、柳田、甲斐、中村晃、広島・鈴木
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 ◆SMBC日本シリーズ2018:第6戦 広島0-2ソフトバンク(3日・マツダスタジアム)

 ギータのすごさって何? 今季主に4番を務めた柳田悠岐外野手(30)の「規格外の能力」について、チーム内外の関係者の証言により徹底検証した。日本シリーズ第5戦ではバットを折りながらサヨナラ本塁打をマーク。驚異的なパワーに加え、今季は自身2度目の首位打者、4年連続で最高出塁率のタイトルにも輝くなどミート力、選球眼も群を抜く。あらゆる視点から、ギータの「すごさ」に迫った。

 ■「バットの軌道が一直線」

 内川(通算2043安打)「みんなフルスイングがすごいと言うけど、トップの位置から打球を捉えるまでの軌道が限りなく一直線になっているところがすごい。普通、振りにいこうとするとバットは弧を描く軌道になってしまう。まねしようと思っても、できるものではない」

 上林(高卒5年目で自己最多22本塁打)「肩も強い、足も速い、ホームランもヒットも打てる。ギータさんがいるから、自分はまだまだだと思うし、てんぐになることはない。ギータさんは『キャッチャーと勝負するな、相手は投手』だと言うので、参考にしている」

 福田(同学年で公私ともに親密)「周りからは何も考えていないように見えるけど、ものすごく考えている。考え抜いた中で、シンプルに考えられるところがすごい。打席に立つとあれこれ考えてしまうものだけど、しっかり狙い球を絞っている。そして、打てなかったら運が悪かった、打てても運がよかったとサラッと言える。割り切りが抜群にうまい」

 甲斐(2011年入団の同期)「スイングしようとしてもバットが止まるところがすごい。逆に、紅白戦で感じたのは、見逃したと思っていたらいきなりバットが出てきて間に合ってしまう。そして、あれだけ振るのにボール球には手を出さない。最強」

 ■「打ち損じ待つしかない」

 千賀(2011年入団の同期)「たまにどうやって攻めようか考えるけど…。外角一本では抑えられない。金子千尋さん(オリックス)クラスのチェンジアップでないと、緩急は効かない。カーブのことをスローボールって言う人だから。追い込むまではホームラン狙いだから、落ちる球も有効。でも追い込まれてバッティングを変えられるから難しい。投手としては、打ち損じを待つしかなくなってしまう。それぐらいのバッター」

 長谷川勇(2013年首位打者、最多安打)「いいかげんが、良いかげん。僕は試合でもきっちり打ちたいタイプ。でも、柳田はいいかげんさがちょうどいいから、タイミングがずれてフォームを崩されても結果が出せるんだと思う」

 西武・秋山「いつも楽しそうで余裕がある。うらやましい。苦しんでいる部分もあると思うけど、周囲には見せない感じ。結果が出ても出なくても、とにかく腹をくくっている。そのくくり方がハンパじゃないから、プレーに迷いがない。巨人の坂本もそうだけど、あれだけのキャリアを持っていながら、他選手の優れた面を素直に褒められるところもすごいなあ」

 西武・山川「CSファイナルSでは4番同士だったけど、柳田さんはしっかり打って、自分は打てなかった。そのせいで負けたと思っている。4番として出した数字、結果で負けたし差をつけられた。自分と柳田さんは身長も体もスピードも、まるでタイプが違う。まねができない、本当にすごい打者だと思う」

 ■「よう考えてやっている」

 達川ヘッドコーチ(柳田と同じ広島商高出身)「柔軟よ。追い込まれるとバッティングを変えられる。考えていないようでも、よう考えて野球をやっている」

 村松外野守備走塁コーチ(2003年7月1日近鉄戦でサイクル安打達成)「体が大きい(柳田188センチ)から、僕(177センチ)とはプレーする感覚が全く違う。一番は腕の長さ。体の小さな選手は内角か、外角のコース割りをして、直球か変化球なのかを狙う。ただ、柳田はそれをしなくて外角であっても簡単にバットが届く。ストライクゾーンであれば、少しだけボールの下をたたくという意識で振っている」

 藤本打撃コーチ「シーズン中もインコースを攻められることが多かった。以前ならいらいらして、打撃フォームを崩していた。だけど、今年は気持ちを乱すことなく、冷静にインコースを狙いにいっていた。だからあれだけの打率が残せる。毎年成長しているし、大したもの。まあ、あいつは天才だ」

 ■「バット止まるのがすごい」

 広島・鈴木(日本シリーズで3本塁打)「スイングスピードがすごい。投手との駆け引きの中でバットを振らないといけないのに、あれだけ体いっぱい振れない。僕もできるなら振ってみたいけど、タイプも違うし、逆に飛距離が落ちると思う。あのスイングでミートするのもすごいけど、ボール球にバットが止まることが考えられない」

 秋山幸二氏(本紙評論家、柳田入団時の監督)「今年は調子の波が本当に小さかった。4、5月の段階で今年の形が決まったんだろう。一番良かったのは、足を上げたところから、打ちに行く時の上半身と下半身のバランス。しっかりと収まっていた。『自分の形』がしっかりしているから、4番でも変に意識せず打てるのではないか。第5戦のサヨナラホームランは少し崩されたけど、体はしっかり残っていた。心技体が充実して、今が一番いい状態だ」

=2018/11/04付 西日本スポーツ=

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