ソフトB、浅村にも速攻交渉 争奪戦で一番乗り

FA交渉解禁後、ソフトバンクが一番乗りで初交渉を行った西武・浅村
FA交渉解禁後、ソフトバンクが一番乗りで初交渉を行った西武・浅村
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 連日の速攻行脚! 福岡ソフトバンクが16日、西武から国内フリーエージェント(FA)宣言した浅村栄斗内野手(28)との初交渉を、一番乗りで行った。残留に全力を注いでいる西武の条件をはるかに上回る4年総額28億円程度の超大型契約を提示したとみられ、同じく獲得を表明している楽天にも先手を打った形。交渉が解禁となった15日にはオリックスから国内FA宣言した西勇輝投手(28)とも初交渉を行っており、ともに他球団との争奪戦でスタートダッシュを決めた。

 チームが宮崎で汗を流す中、球団フロントも3年連続日本一へ向けて、全力疾走を止めない。FA交渉解禁日となった15日に大阪市内で西と初交渉後、三笠球団統括本部長と編成担当は東京都内へ移動。16日、都内で浅村と初交渉を行った。4年総額28億円程度の超大型契約を提示したもよう。残留に全力を注ぐ西武、きょう17日以降に初交渉を行う楽天、オリックスをはるかにしのぐとみられる好条件で、大きく先手を打った形だ。

 V3へ向けて、のどから手が出るほどほしい人材だ。浅村は今季、打率3割1分、32本塁打に加え、127打点で自身2度目の打点王を獲得。数字以上にその勝負強さは折り紙付きで、ホークスもクライマックスシリーズ(CS)では2被弾するなど痛い目に遭わされた。球団が獲得意思を表明した直後の9日には、工藤監督が「チャンスに強く広角に打てる。投手への重圧は相当だった。あれだけの本塁打と打点を挙げられる選手はいない」と絶賛し、交渉への直接出馬も辞さない構えを見せた。

 チームでは牧原の台頭こそあったものの、浅村の本職である二塁のポジションは近年固定されていない。さらにポストシーズンでは35歳の松田宣がスタメンを外れる試合も少なくなかった中、とって代わる若手野手が順調に育っていないのが実情。野手の世代交代がスムーズにいっていない中で浅村を獲得できれば、数年先を見ても数字以上のプラス材料になることは間違いない。

 チームは最終的に2年連続日本一に輝いたものの、AクラスとBクラスを行き来していた7月中旬には、後藤球団社長が「フロントがやるべきことが全然できていないという前提に立ってゼロから見直す」と厳しい表情で語った。日本一の喜びとは別に、ペナントレースで6・5ゲーム差をつけられての2位だった現実を本社サイドも重く受け止めている。後藤社長は「選手の獲得予算はつくるべきではない。青天井でいい。必要な選手には必要なマーケットプライスがある」とも話しており、西を含めてマネーゲームで他球団に負ける気はさらさらない。連日の速攻劇で見せた誠意と、豊富な資金力で、必ず3年連続日本一に欠かせない「ダブル獲り」を決める。

 ◆浅村栄斗(あさむら・ひでと)1990年11月12日生まれの28歳。大阪市出身。大阪桐蔭高では1年秋からベンチ入り。2008年夏の甲子園大会では、1番打者で29打数16安打、打率.552とチームをけん引、17年ぶりの全国制覇に導く。高校通算22本塁打。09年ドラフト3巡目で西武入団。13年と18年に打点王。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。

=2018/11/17付 西日本スポーツ=

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