ソフトB工藤監督「若手物足りん」 尾形、笠谷、古谷を評価も鼻息荒い選手少ない

選手の練習を見つめる工藤監督
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尾形
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笠谷
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古谷
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■秋季キャンプ打ち上げ

 若手に猛ゲキ! 2年連続の日本一を達成した福岡ソフトバンクが17日、宮崎秋季キャンプを打ち上げた。今キャンプ中、積極的に若手投手陣らを直接指導した工藤公康監督(55)は、最終日の円陣で訓示。若手選手らに対して厳しい口調で成長を求めた。来季の3年連続日本一だけでなく、2年ぶりのリーグ優勝に向け、激しいチーム内競争を生む若手の台頭に期待を寄せた。

■目の色変えろ

 秋晴れとなったキャンプ最終日。練習開始前にメイン球場の左翼付近にできた円陣の中心に、工藤監督が立った。2年連続の日本一を果たして、18日からはオフに突入。和やかになってもおかしくない青空とは対照的な厳しい表情と口調で、指揮官は若手に向かい、猛烈なゲキを飛ばした。

 「この世界は、自分がやりたいと思ってもできる世界ではない。一日でも長く野球を続けたいなら、それを体で表現するしかない。そのために、自分で体力と技術、強い心も身につけないといけない」

 毎年恒例ではあるが、今年のキャンプでも戦力外になったうちの数選手が、スーツ姿であいさつに訪れた。指揮官は30年近い現役生活中も、あえて厳しい言葉を投げかけてきた年下の選手の多くから、戦力外直後に「工藤さんに言われた意味が今分かりました」と言われ続けたと明かす。「終わって気づいても遅いんだ」。同じユニホームを着る今の若手に同じ思いを味わってほしくないからこそ、この節目で心を鬼にした。

 2、3軍は1日からキャンプを開始したが、日本一を果たした工藤監督と1軍は10日から合流した。過去の秋季キャンプと比べれば直接指導の機会は少なかった指揮官だが、一方で鋭い目で選手の動きをチェック。「投手では(育成の)尾形、笠谷、古谷とかは、目の色を変えてやっていた」。目立った数選手の名前こそ挙げたが、鼻息の荒い若手が少なかったことに物足りなさを感じたことも、円陣での言葉につながったことは事実だ。その語気は次第に強まった。

 「オフは遊びのためにあるんじゃない。プロとは何ぞや、と自分に問うてやってほしい。(春季キャンプで)一目見て、こいつは変わったと分かるように、誰にも負けない心と体力をつくってきてくれ」

 若手選手個々の変化と成長が、チーム力強化に直結すると信じている。特に今季は高齢化が進む主力野手が不調や不振に陥っても、それに取って代わる若手が出現しなかった。現有戦力で来季の3年連続日本一を果たせたとしても、若手の激しい突き上げと台頭がない限り、長く「常勝」をキープしていくことは難しいことも理解している。

 「ホークスというチームは常に勝たないといけない。そこのレギュラーになる人間は、誰よりもレベルが高くないといけない」。来年2月1日のキャンプイン、猛ゲキに応えて一人でも多くの若手が成長した姿で宮崎へ戻ってくることを、指揮官は心待ちにしている。 (倉成孝史)

=2018/11/18付 西日本スポーツ=

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