ソフトB内川「までい」胸に復活へ 飯舘村の石碑に感銘

飯舘中にあるモニュメントに見入る内川(左)と上林
飯舘中にあるモニュメントに見入る内川(左)と上林
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「日本人の忘れもの」と題された大切な言葉が刻まれた飯舘中に設けられたモニュメント
「日本人の忘れもの」と題された大切な言葉が刻まれた飯舘中に設けられたモニュメント
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飯舘村の農場を視察する内川(左)と上林
飯舘村の農場を視察する内川(左)と上林
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 内川聖一内野手(36)が8日、東日本大震災で全村避難指示が出された福島県飯舘村を訪れ、同村内のモニュメントに記された「までい」という言葉を自らの胸に刻み込んだ。同県北部で「ゆっくり、丁寧に」を意味する方言だ。今季は打撃不振に苦しんだ主将は、焦らず丁寧に自分自身の打撃を取り戻していく。

 同村は震災直後、役場前の放射線監視装置が通常の130倍もの値を計測。昨年3月、6年ぶりに国の避難指示が解除された。飯舘中の新校舎に足を踏み入れた内川は一つのモニュメントにくぎ付けとなった。「日本人の忘れもの」と題されたハート形の石碑は、震災当時の生徒が、後世に残したい言葉がまとめられていた。その中心に「までいなくらしと心」と刻まれていた。地道に復興に向き合う村民の思い。ゆっくり、丁寧に-。その言葉を、自分に重ね合わせた。

 「今の内川聖一に一番必要な言葉。心に刺さった。このタイミングで出合えるのも、こういう活動をしているから。被災地を訪れて自分の目で見ることで、感じることがある」

 2013年に同県で行われた球宴で最優秀選手(MVP)を獲得した縁で、今も野球教室などの復興支援を続ける。「ここでの出会いが、1年の励みになる」。今季は71試合の出場で、打率2割4分2厘と苦しんだ。「までい」の心を支えに、じっくりとパフォーマンスを見直す。 (鎌田真一郎)

   ◇    ◇

 上林は「引きずらない」

 内川とともに飯舘村を訪れた上林は「振り返らない」ことを誓った。内川の復興支援に同行するのは、今回で3度目。モニュメントにあった「前へ!一歩前進」「明日はかえられる」という言葉が響き「しっかり復習はするけど、引きずっていられない」と自らに言い聞かせた。宮城・仙台育英高時代に震災直後から3年間を過ごし、東北への思いは人一倍強い。「新しい施設ができている場所もあり、どんどん元気になっていってほしい」と話した。

=2018/12/09付 西日本スポーツ=

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