日本一ソフトBがハワイV旅行 2位から下克上の裏でギリギリの攻防

ハワイへ出発する柳田
ハワイへ出発する柳田
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 リーグ2位からクライマックスシリーズ(CS)を突破したソフトバンクが、日本シリーズも制して2年連続の日本一に輝いた。日本一を祝したハワイ旅行参加者は、10日にチャーター機で福岡を出発。16日に帰国するまで、常夏の島を満喫する。

 今季のパ・リーグは開幕から首位を譲らなかった西武が制した。優勝決定は9月30日。ソフトバンクは2位に終わったが、ソフトバンクを担当する旅行会社の西鉄旅行(本社・福岡)は、リーグ優勝時に備えて7月からホノルルの4つ星ホテルを手配していた。

 優勝旅行の趣旨はリーグ優勝を祝し、選手と家族、チームスタッフをねぎらうこと。もっともCSが導入されたことで、今年のソフトバンクのようにリーグ優勝を逃して日本一になるケースがある。

 その場合もV旅行を行うかは、球団や場合による。リーグ2位から日本一となった2007年の中日は、優勝時同様にハワイへ旅行。10年ロッテは同3位からの日本一で「下克上」の言葉を広めたが、準備期間の不足もあってV旅行は見合わせ、代わりに旅行券を支給した。

 ソフトバンクは過去にリーグ優勝を逃して日本一になったことがなかった。前例はなかったが、球団は日本一になればV旅行を用意する方針だった。経験のない「V逸でもハワイ」に、当初は戸惑いの色もあった現場も、やはり「日本一になれば行きたい」という意見になった。

 最大の課題は約300人乗りチャーター機の手配。ホテルと違い、機材繰りの関係で調整は2カ月前ごろからしかできない。普段の遠征で利用する日本航空は例年、両リーグ優勝チームのチャーター機を確保しているが、西武、広島に続く3機目までは難しかった。

 旅行会社は海外の複数の航空会社を当たった。台湾のチャイナエアライン(中華航空)で1機確保できると分かったのは、10月中旬。西武とCSファイナルステージを戦っている最中だった。もし確保できなければ、10年のロッテ同様に旅行券支給などで埋め合わせるか、話し合われるタイミングだったという。

 時間帯だけはイレギュラーになった。過去は夜に福岡を出発し、現地時間の朝に到着する設定だったが、今回は福岡を昼すぎに出発し、現地に到着するのは真夜中。これは旅行会社や航空会社で決められるものではなく、国土交通省の許可が必要だからだ。

 ただ、宿泊先のホテルはすぐにチェックインできるので、着いてから一眠りすることもできる。当地のホテルの多くは午後3時チェックイン。過去も朝の到着に合わせて前日から確保しており、今回も同様だ。

 もし日本一を逃していたら、キャンセル料はどうなっていたか。ホテル側は柔軟に対応する姿勢だったようだが、チャーター機は航空会社がどこであるかにかかわらず、700~800万円が必要だったもようだ。

=2018/12/11 西日本スポーツ=

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