ソフトB工藤監督、来季の漢字は「奪」 真の日本一へ決意

来季への意気込みを漢字1文字で「奪」と色紙に書き込んだ工藤監督
来季への意気込みを漢字1文字で「奪」と色紙に書き込んだ工藤監督
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川島(左)、松田宣(右)のテーブルを訪れた工藤監督
川島(左)、松田宣(右)のテーブルを訪れた工藤監督
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 【ホノルル(米ハワイ州)石田泰隆】福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)が10日(日本時間11日)、2019年の漢字に「奪」を選んだ。今季は2年連続日本一に輝いたが、レギュラーシーズンは2位に終わったことから、来季はペナントを「奪」還した上で、3年連続日本一という誓いを立てた。きょう12日は世相を表す「今年の漢字」が発表される日。年末恒例行事よりも一足早く、優勝旅行先の常夏の島から決意を込めた。

 2年連続で訪れた常夏の島、ハワイ。連続日本一のご褒美にとゆっくり英気を養いたい思いはやまやまだ。しかし、リーグ優勝した西武に6・5ゲームもの大差をつけられ、レギュラーシーズン2位に終わった事実が、ハワイのスカイブルーのように、指揮官の胸中を晴れやかにしてくれない。

 工藤監督 こうやって日本一になって、またハワイへ来られたことはみんなが頑張った証しだけど、シーズンは2位だった。本来であれば、ここには来られてない。そこは自分でも理解しているつもりです。

 その決意を色紙につづり、来季の反攻姿勢とした。力強く走らせたペンで記された文字は「奪」の1字。読んで字のごとく、来季は西武に「奪」われたペナントを「奪」い返し、正真正銘の日本一へと返り咲くことを宣言した。

 工藤監督 やっぱり、目指すべきところはリーグ制覇からの日本一。今年も日本一は達成したけど、リーグ優勝できなかった。その悔しい思いは、選手全員が持ってくれているはず。だから、来年(の1字)は「奪う」もそうだけど、どちらかというと「奪い返す」というイメージかな。

 現役時代は西武、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人と3球団で14度のリーグ制覇、11度の日本一を経験した。ホークスの監督となってからも2015、17年に続き、今年も頂点を極めた。いわば「日本一」の重みを誰よりも知っている。だからこそ、本来あるべき「リーグ制覇」からの「日本一」に強いこだわりを見せたのだろう。

 グラウンド上のプレーにおいても、この「奪」を追求する。「来年は走塁面に力を入れようと村松、本多(両走塁)コーチには言ってある。例えば盗塁も『奪う』ことが大事だし、投球フォームを『奪う』にしてもそう」。3年連続日本一への青写真は徐々に、はっきりとしつつある。

 この日、現地到着後の夕方から行われた「日本一記念パーティー」では、選手やチームスタッフの家族が座るテーブルを一つずつ回り、労をねぎらった。要望されれば、各家庭の記念撮影にも気軽に応じていた。「来年もまた、みんなでここ(ハワイ)に戻ってきたい」。それはもちろん、ペナントを「奪」い返してという意味が込められている。

=2018/12/12付 西日本スポーツ=

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