ソフトB工藤監督、V奪還へ秘策「8人ローテ」 カギはスアレスの先発転向

工藤監督が先発に転向させる方針を示したスアレス
工藤監督が先発に転向させる方針を示したスアレス
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 【ホノルル(米ハワイ州)石田泰隆】福岡ソフトバンクの工藤監督(55)が14日(日本時間15日)、ペナント奪還へ「先発8人ローテ」の秘策を打ち出した。鍵を握るのは、来季が来日4年目となるロベルト・スアレス投手(27)だ。1軍出場登録4人まで(投手、野手のいずれか最大3人まで)と定められた外国人枠のフル活用を念頭に、来季は同助っ人右腕の先発転向を決断。方針は既に本人に通達しており、先発外国人にも「ローテーション制」を敷く構えを見せた。

 これも、巨大戦力を誇るホークスだからこそ可能な選択だろう。11月末のスポンサーパーティーで、孫オーナーから覇権奪回の至上命令が下された工藤監督が、来季へ向けて動いていた。来日以来、すべて中継ぎで69試合に登板したスアレスを、来季から先発に転向させる方針を示した。

 工藤監督 本人にはもう伝えた。このオフはそのつもりで、一回に投げる球数も多くするなどして練習してきてくれと。本人はOKと。外国人選手はしっかり自分の役割を伝えてあげた方が、責任感を持って取り組んでくれるからね。

 最大の狙いは7人もいる1軍主力クラスの助っ人を“好循環”させることにある。現状、工藤監督は「野手2、投手2」で外国人枠を使う考えを持っており、順当ならデスパイネ、グラシアル、サファテの3人が当確。残り1枠を先発に充てる考えだ。

 この1枠に対し、通常はバンデンハーク、ミランダの実績組で「登板→抹消」を繰り返し、中10日のローテーションで回すことが一般的なやり方だ。しかし、この「中10日ローテ」を採用した場合、他の先発陣のやりくりに支障を来す上、2投手がともに登録抹消される期間が2、3日ほど発生する状況が生まれる。

 そこで外国人枠をフル活用すべく、先発ローテ入りする3助っ人にも登板日を固定した「ローテーション制」を敷き、日本人5人+外国人3人の「8人ローテ」でシーズンを戦い抜く考えに行き着いた。そうすれば他の先発日本人に調整面で過度な負担を掛ける必要もなくなり、ローテーション自体も組みやすくなる。

 その鍵を握るとみられるスアレスの先発転向には、決断を下した工藤監督自らが大きな期待を寄せる。

 工藤監督 もともと球種の多い投手。中継ぎだったから投げていなかったけど、本当はいいカーブも持っている。彼が先発をしっかりこなせれば、こちらもローテを組みやすい。

 あまり類を見ない「先発ローテ8人制」。画期的で、独創的でもある秘策は、戦力が潤沢であることの裏返しでもある。そんな“後押し”を最大限に生かし、ペナント奪還を狙う。

=2018/12/16付 西日本スポーツ=

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