ソフトB和田「引退もよぎった」 球団史上最大減額3億円ダウンにも「感謝」

3億円ダウンで契約更改を終えた和田
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■出来高付き単年契約

 球団史上最大のダウン!! 福岡ソフトバンクの和田毅投手(37)が18日、福岡市のヤフオクドーム内で契約交渉に臨み、3億円減の1億円プラス出来高払いの1年契約でサインした。今季年俸4億円プラス出来高払いから、野球協約の減額制限(年俸1億円超は40%)を大幅に超える減額幅は、ソフトバンク史上最大のダウンだった2010年松中の2億円(50%減)を大きく上回った。今季、左肩の違和感で登板なしに終わったベテランが、背水の覚悟で19年シーズンに臨む。 (金額は推定)

 3億円ダウンにも、和田の表情に落胆の色はなかった。貴重な左の先発として、日本一になるために必要な戦力-。球団からの言葉を意気に感じた左腕は、2010年松中の2億円減を上回る球団史上最大額のダウン提示を冷静に受け止めた。「決して安い額ではない。出来高まで付けてもらってありがたい」。年俸1億円+出来高払いの1年契約でサインした。

 春季キャンプで生じた左肩違和感の影響で、今季は国内で初めて1軍登板できずに終えた。今オフは巨人杉内やオリックス小谷野、BCリーグ栃木村田ら同じ「松坂世代」が相次いでユニホームを脱いだ。「引退もよぎった」と偽らざる思いも吐露。その中で現役を続けられる喜びと、使命を口にした。

 「契約してもらえて感謝しかない。バリバリでも契約してもらえない選手がいるのに、投げていない中で期待をしてもらえている。その思いをむげにできない。球団の判断が間違っていなかったことを証明したい」

 減俸提示を受けたのは、米大リーグ時代を除けば、左肘痛の影響で4勝にとどまった09年以来、2度目のこと。当時は1000万円減の2億2000万円でサインしたが、今回のダウン幅は比にならない。他球団でも同一球団での更改では、15年オフに4億5000万円減の5000万円となった巨人杉内や、12年オフに3億6000万円減の7000万円になった巨人小笠原に匹敵する球界でもまれな大減俸だ。

 和田は16年に古巣復帰し、年俸4億円+出来高払いの3年契約を結んだ。復帰初年は15勝を挙げ最多勝に輝いた。だが、開幕投手を務めた17年は左肘を手術し4勝で、今季は登板なし。「3年のうち、1年ぐらいしか働いていない」。大減俸は覚悟していた。

 左肩の状態は「11月からは下がっていない」と快方に向かい、既に立ち投げを始め、年内のノルマには達しつつあるという。1月はリハビリ組を離れ、長崎で調整する予定だ。「1日1%ずつでも良くなれば、100日あれば100%になる。そういう気持ちでやりたい」。来年3月29日の開幕まで、あと100日。プロ17年目を迎えるベテランが、完全復活に向け準備する時間は十分にある。 (鎌田真一郎)

=2018/12/19付 西日本スポーツ=

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