引退の摂津、憧れは松坂だった「ずっと追い求めて」

練習の合間に松坂(左)と談笑する摂津=2015年2月
練習の合間に松坂(左)と談笑する摂津=2015年2月
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 ソフトバンクを昨季限りで退団した摂津正投手(36)が8日、ヤフオクドームで会見し、正式に引退することを表明した。

 JR東日本東北からドラフト5位、26歳で2009年にプロ入りし、2年連続で最優秀中継ぎ投手に。その後、先発転向し沢村賞にも輝いた。10年間の現役生活を振り返った会見後に「好きな投手は松坂さんでした。ずっと追い求めていた。ああなりたいな、と高校野球からずっとやっていた」と明かした。

 2歳上の松坂。現在こそ技巧派の投球スタイルながら、以前はすさまじい直球とスライダーで、荒々しくも打者をねじ伏せていた。プロでの摂津は、小さなテークバックから制球よくコーナーを突くスタイル。その胸の奥に秘めていた理想像は「松坂大輔」だった。

 15年から3年間、松坂と同僚になった。「昨年、松坂さんが活躍して。ホークスにいた時は(右肩故障もあり)投げられなかったけど、すごく努力していた」と、18年に中日へ移籍し復活したことにも納得があった。「ピッチャーとして試合に出るために、あそこまで貪欲になれる人はなかなかいない。ああいう姿を見られて良かった。自分にないものがあると思った」

 16年の熊本地震で藤崎台県営野球場(現リブワーク藤崎台)が大きな被害を受けた際には、松坂とともに復旧支援の義援金を寄付した。摂津にとっては11年、先発転向しての初白星を挙げた思い入れのある球場でもあった。

 「あっという間だった。でも正直、10年やれるとは思っていなかった」と振り返るプロ生活。「自分は特に才能があるわけではない。だからコントロール。そこだけは誰にも負けないと思ってやってきた」と、突き詰めてきたスタイルに少しだけ、胸を張った。

=2019/01/09 西日本スポーツ=

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