10年前、あいさつに来たルーキー摂津が…ソフトB先輩・馬原氏の忘れ得ぬ記憶

自主トレに励むソフトバンク馬原(左)と摂津=2011年1月
自主トレに励むソフトバンク馬原(左)と摂津=2011年1月
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 ソフトバンクなどで投手として活躍した馬原孝浩氏(37)が、ソフトバンクを退団し現役引退を表明した摂津正投手(36)との思い出を語った。

 守護神としてソフトバンク時代に通算180セーブをマークした馬原氏は、オリックス移籍後、2015年シーズン限りで現役を引退。医療系の国家資格取得を目指し、現在は北九州市の専門学校に通っている。

 摂津はソフトバンク時代の後輩。1学年下で、入団は自身から5年後の09年だった。「今でも思い出しますよ」と語るのは、旧選手寮、室内練習場のあった福岡市東区西戸崎(さいとざき)で新人合同自主トレ中だった摂津が、あいさつしてきたときのことだという。

 「いい顔をしてるなぁ~と。内からにじみ出る、魂みたいなものです。ハッとなりました。そのうち『コントロールがいい』って選手の間でもうわさになって。そしてそれは本当だと、実際に目の当たりにしていったんです」

 抑えとして、プロ1年目からセットアッパーに定着した摂津と「勝利の方程式」を形成した。「何かのコメントで『この年齢(社会人8年目でドラフト指名された摂津は入団時26歳)なので、記録より記憶に残る投手に』と言っていたと思いますが、記録にも残る投手になりましたね」。2年連続で最優秀中継ぎ投手となった後、先発転向し12年には沢村賞に輝いた摂津を心からたたえた。

 ソフトバンク、オリックス時代を通じ、摂津と自主トレをともにした。「本当に普段から変わることなく、ぶれない『芯』のある男。痛いところもあったでしょうが、表に出さず、背中でチームを引っ張ってきたと思います」。不思議と、野球の話よりも、共通の趣味である釣りの話をしたことが思い出されるという。

 福岡県内に構える自宅が近いこともあり、今も食事をともにする間柄。「『声が掛からなかったらやめる』と、ある意味で吹っ切れた様子だったので、納得の上で(引退を)決断したんだと思います。これからどんな道に進むにせよ、チャレンジしていってほしいですね」。新たな摂津の魅力が表出することを願いながら、今春の資格取得に向け、自身は国家試験への総仕上げを行っているところだ。

=2019/01/09 西日本スポーツ=

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