ソフトBドラ1甲斐野、野手顔負けのグラブさばき披露

室内でノックを受ける甲斐野
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 福岡ソフトバンクのドラフト1位、甲斐野央投手(22)=東洋大=が10日、福岡県筑後市のファーム施設での新人合同自主トレに参加し、プロ野球史上初となる新人&救援でのゴールデングラブ(GG)賞獲得に意欲を見せた。軽めのキャッチボールだったため、最速159キロの剛球は見られなかったが、ノックでは野手顔負けの軽快な動きを披露。タカの守護神を目指す即戦力右腕は自慢の直球だけでなく、守備でも魅了する。

■マイペース調整継続

 武器は直球だけじゃない。2日目となった新人合同自主トレ。12分間走では参加9選手中7番目の2740メートルと目立たなかった甲斐野が、屋内練習場でのノックで軽やかなグラブさばきを披露。ボールを捕ることだけに気を取られる選手もいた中、捕球後もすぐに送球する構えを欠かさなかった。

 「(投手は)投げ終わったら9人目の野手ですから。守備が悪ければ自分で自分を苦しめる。フィールディングも投手としての総合力に含まれると思う」。強豪校・東洋大姫路高(兵庫)で高い守備力と強肩を買われ、1年生で三塁手のレギュラーを勝ち取った甲斐野は当然のように言い切った。

 1972年にGG賞(72~85年までの名称はダイヤモンドグラブ賞)が創設されて以来、先発機会ゼロのいわゆる「救援専門投手」がGG賞を獲得したのは2011年の浅尾(中日)のみ。新人投手の直近の受賞は1999年の上原(巨人)、松坂(西武)までさかのぼる。

 GG賞は記者投票で決まる。先発投手の方が守備機会が多く、印象に残りやすいのが実情だ。大学では抑えで活躍し、プロでも救援を希望する甲斐野にとって、登板機会を増やすことも快挙への近道となる。「まずはいい成績を残すことが大事」と1軍定着を最初に掲げる。

 ドラフト2位の杉山(三菱重工広島)と組んだキャッチボールでは豪腕の片りんを見せた。初日から山なりの球が多かったが、この日の最後の1球は力がこもったボールだった。本人は「大したことはない」と平然としたが、杉山は「ぴゅっときた。あの球で手がぱんぱんになった」と威力に目を丸くさせた。全体練習後は2日連続でブルペン入りした杉山を“視察”。同僚がペースを上げる中、「焦りはない」とマイペース調整に自信を見せる。

 合同自主トレ後の春季キャンプでは例年、投内連係に割かれる時間が多い。守りでつまずく投手も少なくないだけに、甲斐野にとってはブルペン以外にもアピールできるチャンスとなる。「史上初となれるチャンスは今年しかない」。即戦力ルーキーが大志を抱いた。 (長浜幸治)

=2019/01/11付 西日本スポーツ=

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