ソフトB武田、イチロー流思考 自主トレに珍三種の神器

踏み台を使って、ネットへ投げ込む武田
踏み台を使って、ネットへ投げ込む武田
写真を見る
棒と台を使って投球を矯正する武田(左)と大竹
棒と台を使って投球を矯正する武田(左)と大竹
写真を見る
右脚に固定装具を着けてキャッチボールをする武田
右脚に固定装具を着けてキャッチボールをする武田
写真を見る
写真を見る

 イチ流思考で脱ムラッ気! 福岡ソフトバンクの武田翔太投手(25)が10日、福岡県春日市で自主トレを公開した。自作の平均台など自ら「三種の神器」と呼ぶアイテムを用い、投球フォームを徹底確認。昨季は3完封しながら4勝9敗と苦しんだ右腕が、イチロー(マリナーズ会長付特別補佐)の言葉「頼れるのは精神ではなく技術」を胸に、珍アイテムを使っての技術強化で好不調の波をなくす。

■棒振り下ろしも

 寒気が流れ込み、どんよりした空模様の春日公園野球場に、次々とユニークなグッズが持ち込まれた。武田自作の平均台や踏み台に、固定装具。自ら「三種の神器」と呼ぶアイテムを駆使し、入念にフォームを確認した。昨年までの自主トレで体力強化に重点を置いてきた右腕は、球場で行った約3時間の練習の多くを技術面に充てた。

 「駄目なときはメンタルが弱いと言われるけど、結局は技術がないから(スランプに)陥る。技術をつくり上げて使えないと、体を鍛えても(意味がない)。心で勝てるというのなら、誰だって勝てる。技術で勝たないと」

 日米通算4367本もの安打を放ったイチローは、困難を乗り越えるときについて「頼れるのは精神ではなく技術」と語ったことがある。「心技体」で技を重視する武田の考えは、偉大な打者につながる。

 昨季は激しい好不調の波に苦しんだ。開幕ローテーションに入ってリーグトップタイの3完封をマークしたが、自己ワーストの9敗。シーズン途中にはプロ7年目にして初めて中継ぎへの配置転換も経験した。先発で2016年以来の2桁勝利を今季の目標に掲げる右腕は「(好不調の)波をなくす。それが一番望むところ」と口にする。

 一方で昨季ポストシーズンは中継ぎで8試合に登板して1失点の活躍。要因はシーズン途中に取り入れた「三種の神器」にあった。この日行った固定装具を右脚に装着してのキャッチボールは「下半身を使おうとしすぎない」ため。「意識しなくても下半身は使っているし、今のフォームが一番体を使えている」と説明する。実際、低めに角度のある強い球を投げられるようになったという。

 傾斜をつけた踏み台での投球では、体重移動のタイミングをチェック。さらに棒を振り下ろし、体の軸の軌道を整える。長さ約2メートル、幅1足分の平均台に乗っての投球では、台から落ちる恐怖の中、しっかり左足を踏み込む感覚をつかんでいく。

 今回の自主トレをともにし、投球理論が同じという大竹を、年下ながら“お目付け役”に指名。「お互いにコーチングをしあう」と先輩、後輩の垣根を取っ払った。技を極めて、ムラという壁も乗り越える。 (鎌田真一郎)

=2019/01/11付 西日本スポーツ=

今日の西スポ紙面はこちら 西スポプラス

西日本新聞のイチオシ [PR]

ホークス下剋上日本一!西スポ2018アーカイブス

西日本新聞のイチオシ [PR]