ソフトB和田「出てこいエース」 東浜、千賀もっと競え

平和公園の階段をダッシュする和田
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キャッチボールする和田
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 真のエース、出てこいや! 福岡ソフトバンクの和田毅投手(37)が長崎市の長崎県営野球場で自主トレを公開し、新たな先発陣の柱の出現を待ち望んだ。昨季球団として62年ぶりに規定投球回数に到達した投手がゼロとなった先発陣。その柱となるべき東浜と千賀にげきを飛ばしつつ、自身も左肩の違和感で登板なしに終わった昨シーズンからの復活へ自信を見せた。

■昨季「規定投球回到達ゼロ」

 長崎市内の平和公園にある100段以上の階段を、和田が軽やかに駆け上がる。ともに自主トレを行う笠谷や栗原ら若手の先を行くことも少なくない。左肩違和感で1軍登板なしに終わった昨季から着実に復活の道を進む。「肩が万全ならまだまだやれるという自信はある。しっかりと試合で結果を残したい」と鼻息は荒い。

 自身の状態と向き合う一方で、現在のソフトバンク先発陣に“不満”がある。「真のエース」の不在だ。2年連続日本一にこそ輝いたが、リーグ優勝は西武に奪われた昨シーズン。球団として62年ぶりに規定投球回に到達した選手がいなかった。「寂しさはあったよね」。それが長くホークスを支えた左腕の本音だ。

 今季で日米通算プロ17年目を迎える和田にとって、絶対的な柱がいない現状に寂しさが募る。だからこそ実績を積み重ねている東浜と千賀に期待を寄せた。「東浜と千賀が柱にならないと。投げる時は中継ぎは休む、ぐらいな雰囲気になってもらいたい」と要求するレベルは高い。

 「自分も若い時はスギ(杉内)とか和巳さん(斉藤)、渚(新垣)と競い合い、何とか一勝でも多くという気持ちでやっていた。競争してもらわないと。最低でも180イニングぐらいは投げてほしい」。チーム内の激しい争いがエースの誕生につながることを知る左腕は、ともに開幕投手を狙う2人に競争を促した。

 もちろん、自身も負けるつもりはさらさらない。左肩の回復は順調に進む。本格的なブルペン入りこそしていないが、約70メートルの遠投をこなすほか、短い距離では鋭い球も披露した。「6~7割くらいは(力を入れても)大丈夫。だいぶ感じは良い。8、9割で腕を振れるようになってからブルペンに入りたい」。再発を防ぐために慎重を期しているが表情は極めて明るい。

 今春季キャンプ中盤には投球練習の再開を見据えている。「(首脳陣に)先発ローテーションに入れたいと、思われる状態にしたいし、使いたいと思ってもらえる投球ができるようにしたい。そこからが競争。まずは競争をできる状態にしたい」。タカの「真のエース」の系譜に名を連ねる男は、新たなエースの出現を待ち望みながら、自らの爪を鋭く研いでいる。 (山田孝人)

=2019/01/16付 西日本スポーツ=

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