ソフトBドラ2杉山、グラブに「牛一頭」と刺しゅうしたワケ

6度目のブルペン入りした杉山
6度目のブルペン入りした杉山
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「牛一頭」の刺しゅうが入った杉山のグラブ
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 いのしし年だけど“牛”突猛進!? 福岡ソフトバンクのドラフト2位杉山一樹投手(21)=三菱重工広島=が、同社野球部の町田公二郎監督(49)から授かった座右の銘?「牛一頭」を胸にプロの世界に挑む。18日には筑後ファーム施設での新人合同自主トレで早くも6度目となるブルペン入り。ランニングメニューでも常に先頭を走る男の勢いは止まらない。

■グラブに刺しゅう

 野球のグラブには似つかわしくない文字が躍っていた。「牛一頭」。野球だけでなくキャラでも目立つ杉山がチョイスした刺しゅうの言葉には、社会人時代の恩師への感謝が詰まっていた。

 「『牛一頭ぐらい食え』が町田さんの口癖。一番の恩師なので、グラブに(刺しゅうが)入っていたら、町田さんが(近くに)いるなと感じられるので(刺しゅうした)」

 広島、阪神でのプレー経験がある町田監督に教わったのは技術だけではない。「体を強くするには食べることが一番だと。食べられるのも能力の一つと教わった」。昨秋のドラフト後、町田監督と鉄板焼き店を訪れた杉山はステーキ3人前、ボウルに入ったサラダ、お好み焼き2枚を平らげた。

■入寮後体重3キロ増

 プロ生活スタート後も恩師の教えを実践している。ご飯は朝食1杯、昼食2杯、夕食3杯。さらに夜食にお茶漬けも食べる。入寮後、3キロ体重が増え、現在は95キロに。「今の体重が動きやすい」と効果を実感する。第3クール最終日のこの日も、ランニングメニューで他の選手に大きく差をつけて先頭を快走した。

 8日間の練習で6度目となるブルペン投球も実施。捕手を立たせ、期間中最多の55球を投げた。「7、8割の力が出せた。順調です」と手応えは十分だ。まさに“牛”突猛進を続ける21歳。合同自主トレ中、きつい練習で苦しそうにしながらも恍惚(こうこつ)の表情を浮かべるなど野球以外での存在感も際立っている。

 年明けの入寮時にはスーツ姿でキャリーケースとともに青い洗濯かごを手に持ち新幹線で移動。駅で会ったドラフト1位の甲斐野(東洋大)を「変なやつ」と驚かせた。新人投手の中で最年少ということもあり、同期からのいじられ役も定着しつつある。

 野球の実力はもちろん、人を引き付ける魅力もプロの世界では必要な要素。「きつい練習をしている自分が好き。自分が大好きで“ドM”なんです」と発言する「不思議ちゃん」は、迫る春季キャンプに向け全方位で“モー”アピールを続ける。 (長浜幸治)

=2019/01/19付 西日本スポーツ=

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