SB工藤監督、リクエスト名人 成功率12球団トップ44% 要求回数25回は最少

病院訪問を終え、ヤフオクドームに戻った工藤監督
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昨季リクエストで全球団最高の成功率を出した工藤監督
昨季リクエストで全球団最高の成功率を出した工藤監督
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 「リクエスト名人」の成功率は12球団トップ! 工藤公康監督(55)が「日本一の眼力」をV3のパワーにする。22日にあった12球団監督会議で、日本野球機構(NPB)から昨季から導入されたリクエスト制度の詳細件数などが各球団に示され、最少の25回ながら11回で判定が覆ったソフトバンクの「成功率」は12球団トップの44%。本塁での衝突プレーなど対象が拡大される今季も、試合の流れも左右する「勝負」を制する構えだ。

■平均は32・8%

 12球団最高の成功率を記録した工藤監督は「トップだったよ」と誇らしげだった。リクエスト制度が導入された昨季の件数は494件。判定が変更されたケースは162件で成功率は32・8%だったが、ソフトバンクはトップの44%。25回の要求回数は最少だった。

 監督がリプレー検証を求めることができるリクエスト制度。チーム方針によって制度活用への積極性は異なる上、失敗覚悟で戦略的な要求もできるが、ソフトバンクの「最少回数」での「最高成功率」は、この制度を極めて有効に活用できた結果といえそうだ。

 入念な準備が、高い成功率につながった。導入直前の昨年の12球団監督会議で、工藤監督は「選手が惑わないようにしてあげたい」と積極的に質問。昨春キャンプでも「実際にプレーしている選手が一番分かる」とし、判定に疑問を感じた選手にはベンチへの強いアピールを求めていた。

 昨季初のリクエストは鮮烈だった。4月4日の西武戦。6回1死まで先発のカスティーヨに完全投球を許していたが、上林が一、二塁間へのゴロで一塁にヘッドスライディング。一度は「アウト」となったが、必死な姿を見た指揮官のリクエストで判定が覆り、不名誉な記録を阻止した。

 試合を大きく左右することもあるルールだけに、今季はさらに進化させる。昨季の要求回数は最多球団の半分以下。森ヘッドコーチは「少なければいいというものでもない。選手のアピールは引き続き求め、ベンチが『ここは』と判断すれば積極的にいく」と話す。

 8-0で快勝した昨年5月13日の日本ハム戦も、リクエストが勝敗を大きく左右した一例だ。4回2死満塁で柳田の「二ゴロ」がリクエストで内野安打となり、続く内川が走者一掃の3点二塁打。柳田がアウトのままなら「0点」で攻撃が終わっていたところが、一挙に「4点」となった。

 今季は監督がリプレー検証を求めることができる対象が拡大され、本塁での衝突プレー、併殺崩しの危険なスライディング、頭部付近への危険球の判定なども対象になる。工藤監督は「今年もいいところでいけたら」と強調。投打の戦力だけでない「眼力」も武器に、V3を目指す。 (倉成孝史)

=2019/01/24付 西日本スポーツ=

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