SBドラ7奥村、1年目から背水の覚悟 同じ「27歳入団、下位指名」の摂津氏から勇気

倉野1軍投手コーチ(右から3人目)が見つめる中、ブルペンで投げる奥村
倉野1軍投手コーチ(右から3人目)が見つめる中、ブルペンで投げる奥村
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投内連係の練習で汗を流す奥村
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 福岡ソフトバンクのドラフト7位、奥村政稔投手(26)=三菱日立パワーシステムズ=が24日、昨季限りで引退した摂津正氏(36)のルーキーイヤー再現を目指すことを誓った。偉大な先輩と同じく下位指名で27歳を迎える年にプロ入りしたオールドルーキー。1年目から背水の覚悟で臨む右腕は、新人王を獲得した摂津氏と同じ道を歩むべく、A組(1軍)入りもありそうな宮崎春季キャンプに向けてアピールする。

■28日“御前投球”へ気合

 ブルペンに心地よいミット音が響く。奥村は全力で腕を振り、持ち前の力のある直球を披露した。倉野1軍投手コーチも見守る中での投球。45球のうち15球は、新人合同自主トレに入って初めて捕手が座った状態で投げた。「しっかり力を入れながらでも、落ち着いて投げられたかな」とうなずき、汗を拭った。

 27歳を迎える年齢でのプロ入り。既婚者で2歳の長男もいる。昨年のドラフト会議で指名がなければ、野球に別れを告げて地元の大分県で就職しようと決め、実際に仕事を探していた。それだけに1年目から“背水”の覚悟で臨んでいる。全体練習後もウエートトレーニングなどに余念がない。「年も年なので。周りと同じペースでは、確実に自分が先に消える」と危機感をにじませる。

 ただホークスにはオールドルーキーの輝かしい系譜がある。昨季限りで引退した摂津氏は奥村と同じ年齢で、同じ下位指名(摂津氏は5位)で入団。それでも1年目の2009年から中継ぎで70試合に投げ、最優秀中継ぎ投手と新人王に輝いた。同氏と面識はないという奥村は「引退会見の中継も食い入るように見たし、新聞の一問一答も何度も読んだ。(自分と)同じ年齢で入団して、あれだけの結果を残された。新人当時の心境も話しておられて勉強になった。勇気づけられたし、自分もその道を目指したい」と言い切った。

 倉野投手コーチは今キャンプのA組投手枠を昨年の14人より多い一昨年程度の約20人の見込みと明かした。最終的なメンバーは29日のコーチ会議で決まる。支配下新人投手5人全員が大学・社会人出身。同コーチは奥村を含めた5人について「これだけ投げられるのを見せられたらね。(A組の)可能性はある」と田中以来2年ぶりの新人A組スタートを示唆した。

 28日には工藤監督が今年初めて福岡県筑後市の2軍施設を視察予定。「しっかり(工藤監督に)アピールできるようにしたい」と奥村は意気込む。摂津氏のルーキーイヤーから10年後。同じ道を目指す最速154キロ右腕の勝負の“シーズン”はもう始まっている。 (山田孝人)

=2019/01/25付 西日本スポーツ=

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