30発×4人も近鉄に負けた 千葉と所沢で借金15【平成13年のホークス】

01年ダイエーの30発カルテット。(左上から時計回りに)小久保、松中、井口、城島
01年ダイエーの30発カルテット。(左上から時計回りに)小久保、松中、井口、城島
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中3日で西武戦に先発し1失点完投したダイエー・田之上(平成13年9月16日)
中3日で西武戦に先発し1失点完投したダイエー・田之上(平成13年9月16日)
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ドラフト指名翌日、あいさつに訪れたダイエー・王監督(右)からジャンパーを着せてもらう日南学園高・寺原(平成13年11月20日)
ドラフト指名翌日、あいさつに訪れたダイエー・王監督(右)からジャンパーを着せてもらう日南学園高・寺原(平成13年11月20日)
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 ソフトバンクが本拠地を福岡に移して30周年を迎えた。移転最初のシーズンは平成元年。弱小から常勝へと変貌した「平成のホークス」の歩みを振り返る。

 ◆2001(平成13)年=2位/76勝63敗1分け 勝率・547

 3連覇が懸かるダイエー、3年ぶりの覇権奪回を目指す西武、さらに前年最下位ながら中村紀洋、ローズを軸とする強力打線を擁して上位に顔を出した近鉄が史上まれにみる三つどもえの優勝争いを繰り広げ、ダイエーは最後まで粘ったが力尽きた。

 主砲・小久保裕紀が移転後のダイエー選手で初めて40本を超える44本塁打、前年リーグMVPの松中信彦が36本塁打。31本の城島健司、30本の井口資仁も含め、パ・リーグ初、日本選手のみではプロ野球初の「30発カルテット」が誕生した。チーム本塁打は近鉄に次ぐリーグ2位ながら球団新記録の203本。打率・273も近鉄に次ぐ2位だった。

 これだけ打ちながら勝てなかったのは投手陣の低迷が大きかった。チーム防御率は王貞治監督就任7年目で最悪の4・49。前年のリーグ優勝を決めた試合で勝利投手となった田之上慶三郎と星野順治がいずれも自己最多の13勝を挙げたが、救援陣に優勝した過去2年ほどの安定感がなかった。「勝利の方程式」が思うように機能せず、チーム防御率最下位の投手陣を強打でカバーした近鉄に優勝をさらわれた。

 苦手球場の存在もV逸の一因となった。ロッテの本拠地千葉マリンで3勝10敗、西武の本拠地西武ドームでは3勝11敗。福岡ドームでは勝ち越した両チームにビジターでは勝てなかった。9月16日の西武戦では前回先発から中3日でマウンドに上がった田之上が1失点完投。苦手の敵地で首位西武に残り10試合で2ゲーム差に迫るが、ここが限界だった。

 田之上が勝率1位、吉田修司が最多ホールド、ペドラザが2年連続で最優秀救援、二塁手に転向した井口資仁(忠仁から改名)が最多盗塁のタイトルを獲得した。秋のドラフトでは宮崎・日南学園高の寺原隼人を1位で指名。甲子園を沸かせた注目の右腕に巨人、中日、横浜も競合し王監督が当たりくじを引いた。さらに福岡県出身で三菱重工長崎の左腕、杉内俊哉を3位で指名した(当時の制度で2位は選択権なし)。

=2019/02/16 西日本スポーツ=

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