ソフトB田中正義3年目の覚醒 2回0封ラストは149キロ

4回2死一塁、打者・内川(手前)を見逃し三振に仕留めた田中
4回2死一塁、打者・内川(手前)を見逃し三振に仕留めた田中
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4回、内川は田中(手前)の外角の球に見逃し三振
4回、内川は田中(手前)の外角の球に見逃し三振
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 ◆ソフトバンク紅白戦(16日・宮崎アイビー)

 正義、変身! 福岡ソフトバンクの田中正義投手(24)が16日、紅白戦に白組の2番手で登板し、2回を被安打1、無失点で先発ローテーション入りをアピールした。4回2死一塁、内川からこの日最速の149キロで見逃し三振を奪うなど、課題の走者を背負った場面の投球で成長を示した。首脳陣の評価も右肩上がり。ドラフト1位で5球団が競合した右腕が3年目での覚醒を予感させる。

 右腕へのイメージを変える1打席だった。4回、イニングをまたいだ田中は2死から福田に安打を浴び、セットポジションで紅組の4番内川を迎えた。「腕が振れた」というカットボール2球で追い込むと、最後は1・15秒と改善されたクイックで外角低めに、この日最速149キロをズドン。「すごくいいボールだった」と球界屈指のヒットメーカーをうならせる剛球で、見逃し三振に仕留めた。

 「今年駄目なら期待されなくなる。インパクトを残さないと厳しい」と田中は覚悟をにじませる。課題は走者を背負っての投球と変化球の精度。2回を被安打1、無失点に抑えた、この日の投球で克服しつつあることを印象づけ、工藤監督も「ストライクゾーンでしっかり勝負できている」と成長を感じ取っていた。

 3回1死の周東への2球目ではスコアボードに球速「160」が表示。誤作動だったが「甲斐野を超えましたね」と最速159キロの後輩を引き合いに笑った。

 昨季は中継ぎ要員として初の開幕1軍切符をつかんだが、登板10試合で0勝1敗、防御率8・56。1軍定着はならなかった。今キャンプもB組スタートの予定だったが、1月に筑後のファーム施設で行った自主トレのブルペンでの力強い投球が首脳陣の目に留まり、A組に滑り込んだ。

■「ここからが勝負」

 実戦でも結果を残した、かつての5球団競合右腕を倉野投手コーチは「この時期で期待以上のものを出してくれている」と評価。その上で「彼の持っているものからすれば、もっとできる力がある」とハッパを掛けた。

 先発候補の競争は激しさを増すばかりだ。この日登板した武田、高橋礼、大竹、笠谷といったライバル全員が無失点。きょう17日には開幕投手候補の千賀、東浜、今季から先発に挑戦するスアレスらが登板する。「ここからが勝負」。田中は結果に一喜一憂しない。火ぶたが切られた先発ローテーション争いを、生き抜いてみせる。 (鎌田真一郎)

 栗原(バッテリーを組んだ田中について)「角度があって、強いボールが来ていた。本当に良かった。変化球もしっかり腕が振れていた」

 西武・杉山スコアラー「昨年の不安がなくなったような印象。もともと直球の力はある。変化球でもストライクが取れていたのは大きい」

 楽天・関口スコアラー「もともと球の力がある投手。以前より落ちついて投げている印象。守備で感覚をつかみ始めているようだし、クイックのタイムも速くなっていた」

=2019/02/17付 西日本スポーツ=

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