SB紅白戦の主役は26歳オールドルーキー 松田、内川打ち取る 倉野コーチも高評価

紅白戦に登板し、2回無失点の奥村
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17日紅白戦
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 ◆ソフトバンク紅白戦(17日・宮崎アイビー)

 上昇カーブで開幕1軍だ! ドラフト7位の奥村政稔投手(26)=三菱日立パワーシステムズ=が、紅白戦に紅組の4番手として2回を投げ、内川から空振り三振を奪うなど被安打1、無失点で好投した。緩いカーブを有効に使うなど、オールドルーキーらしく「実戦向き」なところをアピールした。同じA組の新人3投手も初の紅白戦で持ち味を発揮。奥村も含めた4人の開幕1軍も見え始めた。

 150キロ超の球はなくとも、新人4投手が登板した紅白戦の主役は26歳の奥村だった。紅組の4番手で5回から登板。先頭を自らの失策で出塁させたが、続く周東にファウルで粘られた後、この日初めて投じた122キロのカーブで見逃し三振を奪った。

 「カーブが一番自信がある」。そう言い切るように、鋭い腕の振りから投じるブレーキの効いた武器を、2イニング目の6回にさらに見せつけた。先頭の松田宣には初球の145キロ直球でストライクを取ると、2球目に123キロのカーブで見逃しのストライク。3球目の143キロで遊ゴロに打ち取った。続く内川には初球からカーブを2球続けて見逃しで追い込み、最後は鋭いフォークで空振り三振。緩急自在に主力打者を翻弄(ほんろう)した。

 「(カーブを)続けるのは怖さもあるけど、打者の反応を見て捕手も要求してくれている。球速は遅いけど腕を振っているので、打者からは加速しながら落ちていくと言われる」

 オールドルーキーらしく、自らの持ち味を理解し、マウンドで表現している。同じ紅白戦で、ドラフト1位の甲斐野と同2位の杉山は、この日も直球のほとんどが150キロ以上。同4位の板東は制球力の高さを生かして2イニングを無安打に抑えた。それでも倉野投手コーチは「ブルペンでは見栄えはしないけど、現時点では奥村が4人の中で一番抑えられる」と強調。経験に裏打ちされた打者との駆け引きを実戦で示し、評価は上昇カーブを描いている。

 キャンプ前半から甲斐野や杉山には他球団スコアラーらも警戒を強めていた。奥村が「実戦向き」なところを示し、新人4投手の開幕1軍も見え始めた。キャンプイン前日、同コーチは4人に「まだ戦力として見ているわけではない」とあえて厳しい言葉を掛けたというが「今はもうルーキーとしては見ていない。しっかり1軍の投手陣と競争できている」とたたえた。

 特に救援陣はサファテ、岩崎が手術明けで、石川、加治屋が出遅れており、ルーキーにとっては大チャンス。工藤監督は「みんないいものを見せてくれている。楽しみです」。奥村を含めた4人から、目が離せなくなった。 (倉成孝史)

=2019/02/18付 西日本スポーツ=

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