ソフトB千賀、お化けカット試投 西武スコアラーも「やっかい」 恩師見守る前で進化の跡

1回2死、松田宣(左端)を見逃し三振に仕留めた千賀
1回2死、松田宣(左端)を見逃し三振に仕留めた千賀
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 ◆ソフトバンク紅白戦(17日・宮崎アイビー)

 次はお化けカット!? 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(26)が17日、宮崎春季キャンプの紅白戦に先発し、今年初めて打者相手に投げた。直球の最速は155キロをマークし、右打者の内角からストライクゾーンに入ってくる「フロントドア」のカットボールも試投。愛知・蒲郡高時代の恩師も見守る中で2回を2安打無失点に抑え、2年連続の開幕投手を狙う右腕が進化の跡を見せつけた。

■2回無失点

 千賀が腕試しに選んだのは、通算2043安打を誇る白組4番の内川だった。初球、内角をえぐったのはカットボール。136キロの横滑りする球でファウルを稼いだ。そこから3球ボールが続き、不利なカウントになりながら再びカットボールを選び、もう一度ファウルを打たせることに成功。最後は直球で押し込み、中飛に。“実験”を終えるとすぐさま、捕手の栗原と軌道を確認し合った。

 「内川さんに打たれたら、何を言われるか分からないから」とおどけた右腕は「(カットボールは)うまくいく球とそうでない球があるけど、頭にない球が増えたら(投球の)幅が広がるのかな」とうなずいた。

 フロントドアは、一歩間違えば長打にされるリスクもあるが、進化するためのチャレンジだ。昨季はオリックス山足やDeNA佐野にプロ初本塁打を献上するなど、伏兵に痛い一発を浴びた。直球とフォークを軸にするだけに、狙い球を絞られやすい傾向があった。2回を被安打2、無失点だったこの日は、初回先頭からともに左打者の周東、高田に対しては、初球で内角のカットボールでストライクを先行させた。

■MAX155キロ

 栗原は「本人はまだまだと言うかもしれないけど、手元で曲がってスピードもある」と絶賛。3月29日の開幕戦で対戦する昨季リーグ王者の西武杉山スコアラーも「去年はカウントを整えるのに苦労することもあったけど、カットボールを使われるとやっかいになる」と警戒を強めた。

 中指にできたマメの影響もあり、シート打撃の登板を回避したため、今年初めての実戦。それにもかかわらず、直球の最速は155キロをマーク。工藤監督は「いつもより仕上がりが早い」と2年連続での開幕投手候補の順調な調整ぶりに目を細める。進化を続ける右腕が、また新たな扉を開いた。 (鎌田真一郎)

=2019/02/18付 西日本スポーツ=

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