サファテが37歳で手術した理由 決断の裏にソフトバンクとの3年契約

笑顔でお決まりのポーズを決めてくれたサファテ
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 ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が名球会入りの条件であと16に迫った通算250セーブへの意欲を語った。2017年にプロ野球新記録のシーズン54セーブでMVP。球史に名を残したが、昨年は37歳となった直後の4月に右股関節手術を受けた後は登板機会がなかった。復活を目指す右腕は選手としてのキャリアを左右しかねない手術に踏み切った背景に、昨シーズンの開幕前に新たに結んだ今年からの3年契約があったことを明かした。(聞き手・鎌田真一郎、構成・坂田恵紀)

■野球を楽しめ

 -久々にチームに合流して、変化を感じているか?

 「一番大きな違いは、見渡すと五十嵐、寺原(ともにヤクルトへ移籍)、摂津(引退)がいなくなっていること。自分のホークス1年目(2014年)に比べ、どんどんいなくなっている。(年齢が近いのは)和田や(中田)賢一ぐらいしかいない。新しい顔が多く、自分は年をとったなと思う」

 -ドラフト2位の杉山(三菱重工広島)によく声を掛けて笑わせている。

 「自分がホークスに来た年、スタンリッジと2人で森にそういうことをしていた。(コミュニケーションを取ることは)常に必要だと思う。若い選手には、ただ野球をやるだけでなく楽しんでほしい。もちろんアドバイスもするが、彼らをリラックスさせて早くチームに溶け込めるようにと、考えている」

 -昨季は4月に右股関節の手術を受けて戦列を離れた。当時の状態は?

 「シーズン当初は体の強さも感じていて『今年も大丈夫』と思っていた。(4月7、8日に登板した)仙台の試合で、寒かったのも原因の一つかもしれないが、股関節に違和感、痛みを感じた。どうにか痛みと付き合いながら1年間投げられないか、と模索した。だけど2週間ぐらいで徐々に痛みが増し、最後は歩くのも困難になった」

 -股関節手術はキャリアの中でも大きな決断だったと思うが。

 「自分の年齢と股関節という箇所も考えた。一つ大きかったのがチームが新たに3年契約をしてくれたこと。ごまかしながら投げていて肘と肩に異常が出たら元も子もないので(手術を)決断した。肘や肩を痛めてしまうと、股関節も含めて2年間ぐらい棒に振る恐れもあった。去年1年間欠場したのは残念だが、今こうやってどこの痛みもなくキャンプに戻ってこれているので、一番良い選択をしたと思っている」

■家族と1年間

 -リハビリ期間はどんな生活をしていた?

 「松葉づえの期間が長く、8週間ぐらいあった。この期間は朝8時か9時ぐらいにリハビリに行って、午後1時か2時ぐらいに帰宅。後は何もできなかった。松葉づえの必要がなくなってからは、同じ時間帯のリハビリに加え、家のプールに子どもたちと入った。リハビリメニューではなかったけども、子どもたちとプールに入りながら軽く動いていた」

 -11年に来日してから久々にほぼ1年間、米国で過ごした。新たに見つけたこともあった?

 「最初は手術を受けずに何とかならないかと思っていたが、受けると決めてからは切り替えようと思い直した。リカバリーに集中して、家族と過ごせる時間を大切にしようと思った。シーズン中にもかかわらず1年間、家族と過ごせたのは、自分にとっても家族にとってもいい時間になった。ただリハビリを終えることがゴールではない、というのは自分の中にあった。リハビリを終えた後、気持ちの切り替えはうまくできている」

 -現在の状態は?

 「もう100パーセント。医者からはランニングマシンと長距離を走るのはやめたほうがいいと。だから12分間走はもうできない。(手術後10キロ減った)体重は気にしていないけど、筋肉量を注意しながら。自分では心配していない」

 -名球会入りの条件を満たす250セーブまで残り16。目標に掲げるようになったきっかけは?

 「自分で意識し始めたというより、記者の皆さんが教えてくれた。工藤監督が通算200勝で名球会入りしているのも知った。外国人投手はまだ入っていない。自分が一番最初に入ることができれば光栄だ。数字として何か残るもの、達成できるものは早く決められたらいい。キャリアも終わりに近づいている今、達成できれば、今後一生忘れられないだろう」

 -キャンプではどんな強化を。

 「全体的に野球ができる体の強度にしていきたい。キャンプの最後に打者に投げられれば」

 -クローザーへの思いは。

 「もちろん。かわいい弟分(森)が(昨季は)やってくれたけど、自分の位置は自分で取り戻したい」

=2019/02/19付 西日本スポーツ=

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