「痛すぎる」ソフトB負傷者続出 有望ルーキー杉山ら 工藤監督も沈痛

右足首を負傷し車いすで球場を離れる杉山
右足首を負傷し車いすで球場を離れる杉山
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練習中に右足首を痛め、内川におんぶされる杉山
練習中に右足首を痛め、内川におんぶされる杉山
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B組の練習試合で打球が頭部に当たり、包帯を巻いて引き揚げる増田
B組の練習試合で打球が頭部に当たり、包帯を巻いて引き揚げる増田
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 福岡ソフトバンクのドラフト2位、杉山一樹投手(21)=三菱重工広島=がアクシデントに見舞われた。走者を置き、あらゆる場面を想定して行われる打撃練習に登板していたところ、バント処理の際に右足首をひねり、車いすに乗って病院へ直行。軽度の靱帯(じんたい)損傷と診断された。開幕1軍を目指し順調に調整を進めてきた有望ルーキーのほかにも、21日は8年目の釜元が練習中に右脚を痛め、B組の2年目増田は試合中に右目付近に打球が直撃。20日には岩崎が右肘違和感のため再検査を受けたばかりで、工藤ホークスにとって負傷者続出の「痛すぎる」第5クールとなった。

■バント処理でひねる

 キャンプでうなぎ上りの評価を得ていたルーキー杉山が、突然のアクシデントに見舞われた。走者を置くなどさまざまな場面を想定して行われるケース打撃練習に登板中のことだった。投球後にバント処理をしようと、フィールディングの動作に入った直後に痛みに襲われた。右足首を強くひねった。何とか打球は処理したがその場で動けなくなった。

 倉野投手コーチらが急いで杉山へ駆け寄り、両肩をかついでベンチ裏へ。選手たちも立ち尽くす緊急事態に、まだ打者が残っていたにもかかわらずケース打撃練習は打ち切りになった。重苦しい空気の中、杉山は無言のままゆっくりと車いすに乗って宮崎市内の病院に向かうタクシーへ移動。エックス線検査などの結果「右足関節前脛腓靱帯1度損傷」で、軽度の右足首の靱帯損傷と診断された。

 期待の新人の負傷に工藤監督も沈痛な面持ちだ。「見た感じはきつそうだった。ケガはつきもので、不可抗力のところもある。早く治して頑張ってほしい」。今キャンプでは視察した米メジャースカウトからも高い評価を得たほか、17日の紅白戦でも1イニングを完璧に抑えていた。

■診断骨に異常なし

 26日からの練習試合3連戦で対外試合にデビューする予定だった右腕は、ケース打撃練習でも負傷直前に自己最速タイの153キロをマーク。チームの誰もが期待を寄せる存在なだけに悔しい負傷となった。今後の対応は22日以降の状態を見て決めるが、当面の別メニュー調整は確実。順調に近づいていた開幕1軍は不透明となったものの、幸いにも骨には異常がなく、軽度との診断が救いだった。

 21日は8年目の外野手釜元がランニングで右脚を痛め「腓腹筋内側頭筋膜炎」の疑いと診断された。生目第2で行われたB組の楽天2軍との練習試合では二塁に就いた2年目の増田にもアクシデントが襲う。打球がイレギュラーして右目上部を直撃。そのままベンチに退いた。

 負傷者が続出した第5クール最終日となった。暗い表情の工藤監督は「一生懸命やっている中でそうなっていく。そうならないように考えてはやっていたが、こうなったことは残念…。まだこの時期なので、早く治すことを第一に考えて」と懸命にプレーした選手をおもんばかるしかなかった。 (山田孝人)

 ◆主な負傷者 キャンプイン後は柳田が14日のウオーミングアップ中のランニングで右太もも裏を痛めた。上林は15日の守備練習中に腰の張りを訴え、ともに別メニュー中。岩崎は昨年2度手術した右肘に違和感が出て、20日にキャンプ地を離れて検査を受けた。キャンプ前では年明けから右肩のコンディション不良に悩まされていた加治屋や、自主トレ中の1月17日にダッシュで右太ももの肉離れを発症した石川らがリハビリ組で調整を続ける。

=2019/02/22付 西日本スポーツ=

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