ソフトバンク新旧セーブ王のいい関係 森が熱望「8回サファテからバトン」

カメラマンのリクエストに応え、両手を使って良い構図を探るポーズを取る森
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サファテ(奥)が見つめる中、力強いボールを投げ込む森
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 昨年のパ・リーグセーブ王、ソフトバンクの森唯斗投手(27)が右股関節手術から復活を目指すデニス・サファテ投手(37)との「師弟リレー」実現に意欲を見せた。2015~17年セーブ王のサファテに代わって抑えを務めた昨年は自己最多の66試合に登板。新人から5年連続で55試合以上に投げている鉄腕は守護神争いを制した上で「8回サファテ-9回森」とつなぐ理想を掲げた。(聞き手・鎌田真一郎、構成・大窪正一)

■新人はみんな不安 僕が引っ張っていかないと

 -救援陣に故障者や故障上がりが多い中、充実したキャンプを過ごしている。

 「順調にトレーニングができている。ランニングも投げることも問題ない。これまでやってきたことでうまくいっている。その流れは変えずにいきたい」

 -昨季の後半戦からテークバックで力を入れないフォームを取り入れた。今年もいい感じで投げられている?

 「つかんだ、じゃないけど、やってきたフォームでいいボールを投げられている感じはある」

 -次のクールからは実戦が増える。

 「去年も実戦を多く投げさせてもらったので、コーチの人とも話して、極力多く投げられるようにしてもらっている。実戦で投げていかないと分からないタイプなので。それが僕のやり方。ブルペンより、しっかりバッターと相対したい。課題が出たら、その後に(ブルペンで)投げればいいし」

 -サファテも帰ってきた。「開幕するまでは森がキング・オブ・クローザー。でも、自分のポジションを取り戻しに行く」と“宣戦布告”をした。

 「僕はぶつかっていくだけ。挑戦者。自分のやれることをしっかりやらないとあそこ(抑え)で投げられないし、確約もされていないので。その気持ちはずっと持っている」

 -挑戦者として抑えを勝ち取れば、サファテはどうなると思う?

 「(サファテは8回を投げて)9回を投げる僕にバトンを渡してくれたら。今までとは逆の立場で。そのためには僕が頑張らないといけない」

 -その思いはサファテも知っている?

 「本人には伝えています。『1年空いたんだから、最初からブルペンに入って準備しろよ』と(笑)。いい関係性でいられているし、バチバチしたところはない。それがあるからデニス(サファテ)も頑張ろうと思っているし、僕も勝ちたいからやる。他にもいい投手はいっぱいいる」

 -一方でいつでもどこでも投げることを信念として貫いている。

 「もちろん、いけ、と言われたところで投げる。9回を投げたいのは投げたいですよ。ただ決めるのは僕じゃない」

 -キャンプにサファテが合流した時に球場全体の雰囲気が変わった。ああいう特別な存在になりたい?

 「なりたいです。みんなに慕われているし、みんなが信頼している。性格もいい。だからああいう雰囲気になったし、ファンの皆さんも盛り上がっていたし。みんなに信頼されていないと、あそこまでにはならないと思う」

■できることなら全試合投げたい 楽しいから

 -サファテは新人をなごませる場面も多いが「森が入ってきた時からやっていた」と話していた。

 「1年目にデニスとジェイソン(スタンリッジ)がいた。何も分からない中、いじってくれて溶け込みやすかった。それをデニスも分かっている。ルーキーはみんな不安がある。話しかけてくれたらやりやすい。僕は特別に意識していないけど、引っ張っていかないと、とは思っている」

 -新人から5年連続55試合以上投げているにもかかわらず、疲れているそぶりを見せない。

 「去年よりもっと投げたいという気持ちで毎年やってきた。1年目から、投げたい、投げたい、でしたから。できることなら、全試合を投げたいです。楽しいから。そういう気持ちを持っているからやれているのかな」

 -マウンドに上がることへの恐怖心はない?

 「怖いと思ったことはない。どれだけ打たれている打者に対しても、絶対次こそ抑えてやろうと。そこが一番だと思う。技術はないっすよ。他の投手の方がすごい。一番は気持ち。気持ちでパフォーマンスが上がる」

 -どうやって気持ちを盛り上げている?

 「切り替えは、自分でもうまいと思う。ブルペンにかかってくる電話の音でスイッチが入る。そこまでは(他の選手と)じゃれ合ってますよ。ずっとスイッチを入れていたら、中継ぎは絶対1年間もたない。そのことは後輩に言ってあげたい。経験して分かったことなので」

 -改めて今季の目標を。

 「チームはリーグ優勝、日本一は絶対に。個人では試合数。自分が結果を残し続けないと投げられないし、しっかり信頼されれば60、70、80(試合)も見えてくる。投げられるだけ投げたいです。昨年もシーズンはまだ投げられる感覚はあったっすね。もっともっと投げたいです。早く始まってほしい」

 ◆森唯斗(もり・ゆいと)1992年1月8日生まれ。徳島県海陽町出身。徳島・海部高では甲子園出場はなく、3番エースで臨んだ3年夏は徳島大会3回戦で敗退。三菱自動車倉敷オーシャンズを経て、2014年にドラフト2位でホークス入団。18年にセーブ王を獲得し、広島との日本シリーズでは5試合で3セーブを挙げて、優秀選手賞を獲得。今年3月のメキシコ代表との強化試合に臨む日本代表に選出された。176センチ、95キロ。右投げ右打ち。

=2019/02/23付 西日本スポーツ=

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