ソフトB孫オーナー「完全V指令」 も~っと気持ちよくさせて

「日本一にはなったが、ぜひリーグ優勝も」と激励する孫オーナー
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至近距離での「最高」ポーズに笑顔のホークスナイン
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 もっと気持ちよくさせて! 福岡ソフトバンクの孫正義オーナー(61)が15日、東京・汐留のソフトバンク本社で行われた激励会で工藤公康監督(55)にリーグV奪回と3年連続日本一を厳命した。昨季は2年連続の日本一こそ達成したが、レギュラーシーズンは西武に6・5ゲーム差を離されての2位。オフにも「やっぱり1番以外は嫌」と強烈なビデオメッセージを送った総帥が、開幕を2週間後に控えた指揮官とナインに直接ハッパを掛けた。

■「厳命」に工藤監督約束

 約500人の本社社員が集結した恒例の激励会。冒頭であいさつに立った孫オーナーが、いきなりリーグV奪回と3年連続日本一を厳命した。表情こそ穏やかだが、その言葉に同じ壇上にいた工藤監督とナインの背筋はピンと伸びた。

 「日本一を取った後のイベントは気持ちがいいですね。もちろん、シーズンでもチャンピオンになっていたら、なお気持ちいいということですけども。おそらく今年はシーズンでもチャンピオンになって、もう一度日本一を取ると願っております」

 ギリギリでの「直接厳命」だった。激励会は午後6時開始予定だったが、この日都内で練習を行った先発投手陣以外の選手らを乗せた航空機の出発が遅延。多忙を極める同オーナーの出席可能時間は午後6時半までだったが、羽田空港からの渋滞もあって午後6時までに選手らは到着できなかった。スタッフが対応に追われる中、ようやく選手らが到着し、約20分遅れで会がスタート。プログラムの一部を省略し、会も十数分で終わったが、総帥の「直ゲキ」は実現した。

 2年連続日本一に輝いたもののリーグVは逃した昨年、孫オーナーは11月末に行われたスポンサーパーティーで強烈なメッセージを送っていた。多忙のためにビデオ出演だったが「やっぱり1番以外は嫌なんです。性格的に2番は受け入れられない。しょうがないです、性格ですから」と今季の「完全V」を指令。前回は映像を通してだったが、開幕を2週間後に控えてじかに発したメッセージは選手らにも響いたはずだ。

 もちろん、その言葉を誰よりも深く受け止めたのは工藤監督だ。孫オーナーの後を受け「昨年は日本一にはなったけど、9月にもうひと踏ん張りできず西武に敗れた悔しさは、私だけでなく選手みんなが持っています」とあいさつ。本社社員には、選手が春季キャンプで徹底した走り込みを行ったことをアピールし、リーグV奪回と3年連続日本一を約束した。

 「孫オーナーにもっと気持ちよくなってもらいたい」。工藤監督は改めて意気込む。福岡移転30周年のメモリアルイヤーに、総帥との約束を破るわけにはいかない。 (倉成孝史)

=2019/03/16付 西日本スポーツ=

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