ソフトBサファテ剛腕どこへ 8回に登板あっさり失点 開幕メンバー入りどうなる?

8回に登板し1回1失点だったサファテ
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ヤクルト戦に登板したサファテ
ヤクルト戦に登板したサファテ
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2月23日キャンプで初めて打撃投手を務めた
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3月13日の巨人戦に登板、甲斐(右)と話しながらマウンドを降りるサファテ
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サファテのオープン戦登板成績
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サファテの全投球
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 ◆オープン戦 ヤクルト5-7ソフトバンク(17日・神宮)

 絶対的守護神、大丈夫!? 昨年4月に右股関節を手術した福岡ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が17日、開幕1軍へ向けて不安を残した。約11カ月ぶりの復帰登板だった13日の巨人戦に続き、ヤクルト戦で8回からオープン戦2度目となる登板。武器である直球の球速は140キロ台前半がほとんどで、本来の姿からは程遠く、2長短打を浴びて1点を失った。万全な状態なら揺るぎない存在ながら、今季は外国人枠争いも激しいだけに、球史に残るストッパーが、2週間を切った開幕のメンバーから外れる可能性も出てきた。

■主力退いた打線に

 圧倒的な威圧感で敵の前に立ちはだかる術前の姿とは程遠かった。3点リードの8回。サファテが、4番手としてオープン戦2度目のマウンドに立った。初球。途中出場の上田に、内角直球を簡単に右前へ運ばれた。続く広岡、大引は打ち取ったが、直球に本来の威力はない。2死二塁からルーキーの中山にファウルで粘られ、7球目のフォークを左翼線への適時二塁打とされた。

 「今日よかったところはない。やらないといけないことはいっぱいある。まだまだということしか言えない。まだ自分のボールが投げられていない。しっかり試合で自分のボールを投げられるようにしたい」

 開幕まで2週間を切りながらこの日の最速は143キロ。直球は140キロ台前半がほとんどで、続く9回にほぼ同じ環境下で登板した育成の川原は最速152キロを計測した。降板後、サファテ本人も認めたように、150キロ台を連発していた術前の剛腕ぶりと比べれば明らかに迫力不足だ。

 54セーブの日本記録を樹立した2017年には、66試合の登板で1・09の防御率をマーク。本来なら絶対的な安定感を誇る右腕が、主力が退いた後のヤクルト打線にあまりにも簡単に失点した姿は、開幕1軍メンバーにその名がないことを少なからず予感させる。

 13日の巨人戦後には「プロ野球で19年目。開幕に合わせられないと思っていたら今までの野球が間違っていたということ」と、あくまで開幕1軍を目指し調整を続けることを強調した。この日、工藤監督も「今のところはそのスケジュールの中で投げていってもらうということは変わりはない」と、残り5試合となったオープン戦中に再度登板させる考えを示した。

■OP戦再度登板へ

 一方で指揮官は「ただ、彼の一番いいのはストレート。ストレートで空振り、ファウルが取れるというところが最終的にどうするかという一つのバロメーターになる」と、球威を中心に本来の姿に近づかなければ「開幕1軍」にはこだわらない思いも示唆した。

 中村晃が右脇腹痛で開幕絶望的となった影響で、外国人枠の割り振りは「野手2、投手2」となる可能性も高い。ミランダは開幕ローテ入りが決定的で、先発のスアレス、中継ぎのモイネロも状態の良さを示している。森ヘッドコーチは「(外国人枠を)判断する材料の一つ。外国人枠争いという意味ではサファテも一緒。無理するところじゃない。考えていかないと」と、勝利した試合後に渋い表情を浮かべた。球史に残る絶対的守護神が、開幕メンバーから外れる可能性は決して低くない。 (倉成孝史)

◆サファテの来日後の調整経過

 ▼2月10日

 昨年4月に右股関節を手術後、宮崎春季キャンプで約10カ月ぶりにチームに合流した。生目の杜に駆けつけた今キャンプ最多3万1100人のファンが守護神の一挙一動に沸いた。

 ▼同12日

 来日後初めてブルペン入り。真っすぐにカーブ、スプリットを交えながら、座った状態の捕手を相手に75球。

 ▼同14日

 来日後2度目のブルペンで約50球の投球練習後、「3月6日に投げるよ」と西武とのオープン戦(ヤフオクドーム)に登板するプランを口にした。

 ▼同21日

 座った捕手に54球を投げた20日に続き、21日は捕手が立った状態で20球。キャンプで初めてブルペンで“連投”し「どんどん(状態は)良くなってきている」と手応えを口にした。

 ▼同23日

 キャンプで初めて打撃投手を務めた。B組の野手4人に32球を投げ安打性の当たりは3本。最速は144キロ。打者に対して投げたのは昨年4月15日のロッテ戦(鹿児島)以来、314日ぶりだった。

 ▼同26日

 キャンプで初めてB組のシート打撃に登板。長谷川勇ら打者9人に対し、2安打2四球2奪三振。34球を投げ最速は146キロをマークした。

 ▼3月4日

 オーバーペースを避けるため、当初実戦復帰予定だった6日の西武とのオープン戦(ヤフオクドーム)での登板を見送る方針を明かした。あらためての復帰登板は13、14日にヤフオクドームで行われる巨人とのオープン戦との見通しを示した。

 ▼同13日

 巨人とのオープン戦(ヤフオクドーム)で9回から登板した。先頭から2連打を浴びたが、その後は落ち着いた投球で無失点に抑えた。ただ真っすぐは140キロ台中心で最速150キロが1度だけ。術前の球威からは程遠かった。

=2019/03/18付 西日本スポーツ=

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