侍J前監督・小久保氏「イチローの一言」支え

イチローについて思い出を語る福岡ソフトバンクの新井2軍打撃コーチ
イチローについて思い出を語る福岡ソフトバンクの新井2軍打撃コーチ
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 小久保日本代表前監督「忘れられない思い出がある。プロ3年目(1996年)に出場した球宴のこと。私は前年に本塁打王を取り、モチベーションの持ち方に難しさを感じていたところ、ともに球宴に出場して3年連続首位打者に驀進(ばくしん)していたイチローに『モチベーションが下がったことないの?』と聞くと『小久保さんは数字を残すために野球やっているんですか?』と言われた。『僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい』と。自分はなんと恥ずかしい質問をしたのかと顔が赤くなったし、彼の一言で『野球を通じて人間力を磨く』というキーワードを得た。あの言葉がなければ2000安打は達成できなかっただろうし、数字だけを追い掛ける野球人生になったかもしれない。だから感謝の思いが強い」

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 ソフトバンク・新井2軍打撃コーチ「これまで彼の打撃を十分楽しませてもらった。彼との出会いに感謝している。お疲れさまでしたと言いたい。一つのことを言えば百分かるような感性の良さがあった。誰も想像しないことをやってのける選手だし、彼ならやってくれると思わせてくれた選手だった」

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 同・内川(2009年第2回WBCでチームメート)「グラウンドで一緒にやることだけで幸せだった。『わざと詰まらせたり、先っぽで打ったりすることがあるんですか』と聞くと『あるよ』と。『本当に調子がいいときは、ボールとバットが当たる瞬間にどれぐらい当たったら、どの辺に行くというのが分かるよね』と答えてくれた。右打者と左打者の感覚の違いに驚かされたし、勉強になった。お疲れさまが似合わない人。会見の中で草野球の話をしていたので、僕が引退したら一緒に草野球をやってほしい」

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 同・上林(引退について)「本当に寂しい気持ちです。でも、これからも目標であることは変わらないし、目指すべき人です」

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 同・和田(2006年第1回WBCでチームメート)「寂しさがあります。まだまだ現役を続けると思っていたので(引退は)想像していなかった。WBCで一緒になった時は、同じグラウンドにいるだけで幸せだった。憧れ、というのもおこがましい。神様というか、雲の上の存在です」

=2019/03/23付 西日本スポーツ=

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