ソフトB川原4年ぶり支配下復帰へ 10年目剛球左腕開幕1軍見えた

6回に登板、1イニングを1安打無失点に抑えた川原
6回に登板、1イニングを1安打無失点に抑えた川原
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6回の投球を終え、松田宣(5)とタッチを交わす川原
6回の投球を終え、松田宣(5)とタッチを交わす川原
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 ◆オープン戦 ソフトバンク5-2広島(23日・ヤフオクドーム)

 福岡ソフトバンクの育成選手、川原弘之投手(27)が支配下登録選手に復帰することが23日、分かった。ドラフト2位で2010年に入団。将来を嘱望されるも、度重なるけがと手術で15年オフから育成登録だったが、今季は貴重な左の中継ぎとして、春季キャンプやオープン戦でアピールに成功。開幕1軍の可能性もある。地元福岡市出身の10年目剛球左腕が、念願の晴れ舞台に戻ってくる。同じく、育成の周東佑京内野手(23)も支配下登録される予定で、いずれも近日中に発表される見通しだ。

■1回を1安打0封

 育成の川原がセ界の王者をねじ伏せた。23日の広島戦は6回からマウンドへ。先頭の代打・堂林に左前打を許したが、続く長野は二ゴロ併殺に仕留めるなど、MAX153キロの真っすぐを軸に後続をピシャリ。この日も無失点と、きっちり安定した内容を披露した。

 ここまでオープン戦では、7試合で自責点は0、2セーブをマークする。「安打を打たれた後、次の打者を仕留められた。(ピンチでも)焦ることはなくなってきた。そこは成長している部分だし、結果にこだわることなく、今はできることに必死です」と汗をぬぐった。

 そんな充実した日々を重ねてきた左腕に、念願だった晴れ舞台への扉が開く。「3・29」のレギュラーシーズン開幕戦を前に、目指していた支配下登録選手に復帰することになった。球団側も、手薄な左の中継ぎとして大きな期待を寄せており、近日中にも正式に発表される見通しだ。

 今季はB組スタートだった宮崎春季キャンプで、A組の紅白戦に抜てきされた。視察した他球団スコアラーが「雄星級」と米メジャーのマリナーズに移籍した同じ左腕の菊池に例える快投を見せ、A組に合流した。オープン戦でも勢いは衰えることなく好投を続け、結果でアピールしてきた。

■精神的にも「成長」

 川原は福岡大大濠高から2010年にドラフト2位で入団。12年の2軍戦で158キロをマークするなど将来を期待されたが、15年に左肩、左肘の手術を相次いで受け、同年オフに育成選手に。過去1軍戦は3試合。それでも高いポテンシャルを持つ男の覚醒を球団も待ち続けた。腕の位置を下げて球速に頼らない投球を身につけ、昨季2軍戦では34試合に投げ3勝2敗5セーブ、防御率1・75と今季への足がかりをつくった。

 首脳陣の評価も高い。23日の登板内容について工藤監督は「よく投げている。(打者の)左右関係ないところで投げてもらうイメージがわいた。力のある直球なので、多少甘くいっても力で抑えられるところを見せてくれている」。中継ぎとしての起用の幅が広いことも含めて評価した上で、開幕1軍の可能性を問われると「はい。だいぶ、はい」とうなずいた。輝きを取り戻した地元福岡出身の剛球左腕。念願の舞台でさらなる飛躍を目指していく。

■川原のホークスでの歩み

▼10年 福岡大大濠高からドラフト2位で入団

▼11年 フレッシュオールスターで155キロを記録。オフにプエルトリコのウインターリーグへ

▼12年 5月17日に初めて出場登録をされ、同20日の巨人戦でプロ初登板して1回を無失点。1軍で2試合に投げた。7月の2軍戦では日本人左腕最速タイの158キロをマーク

▼13年 1軍登板は1試合にとどまる

▼15年 開幕前に左肩、11月に左肘の手術を受ける。10月に支配下から外れ、12月に育成で契約

▼17年 6月の練習試合で2年8カ月ぶりの実戦登板

▼18年 4年ぶりに2軍公式戦復帰。2軍34試合で3勝2敗5セーブ、防御率1・75

▼19年 2月20日の春季キャンプA組紅白戦にB組から抜てきされ、1回を1奪三振、無失点。同25日にA組昇格してオープン戦を迎える

=2019/03/24付 西日本スポーツ=

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