工藤ホークス走仕上げ 松田宣二盗、内川「人生初」本盗にしてやったり

6回の守備前、選手交代を告げてベンチに戻る工藤監督
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二盗する松田宣(右)
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村松外野守備走塁コーチ
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ホークス最近10年のオープン戦成績
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ホークスの今季OP戦成績
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 ◆オープン戦 広島6-6ソフトバンク(24日・マツダスタジアム)

 工藤監督が今季目指す野球が、真っ赤なマツダスタジアムのファンを驚かせた。2回、1点を先制後、なお2死一、三塁で打者甲斐の場面。岡田の投じた4球目で、一走の松田宣が二塁へスタート。捕手石原の送球先が二塁と判断した瞬間、村松外野守備走塁コーチから「いけ!」と声が飛んだ。それに合わせ、三走の内川が猛然とホームへ。計71歳のベテランコンビによる見事な重盗が完成した。

 「準備はしていた。村松コーチの声で思い切ってスタートが切れた。(本盗は)人生初じゃないですかね」。捕手の送球を捕った遊撃の田中広が本塁への返球を諦めるほど完璧なスタートを決めた内川は、してやったりの表情だ。昨季は1盗塁。昨年までの5年間でも計5盗塁だが、今年37歳になる内川は「チーム全体がやろうとしている中で、自分の走力の範囲でやれることをやっていく」と今季のチーム方針を体現していく構えだ。

 リーグ2位に終わった昨季終了後、工藤監督はシーズンの戦い方を洗い直した。昨季の盗塁数はリーグ5位の80で、1位の西武とは52個差。本塁打数は「獅子脅し打線」を上回る12球団トップの202本をマークしながら、総得点は西武の792点を100点以上下回る685点だった。リーグV奪回へ向けて「走塁と盗塁」を今季の大きな課題の一つとし、選手らにも強く意識改革を求めてきた。

 それでも2月中の実戦では各選手がなかなか積極的に足を使えず、キャンプ地の宮崎を離れる際に、指揮官は「いまいちいけていない」と苦言を呈していた。それでも開幕前最後のオープン戦では、3回にも今宮が二盗に成功。4回無死一塁では一走西田、打者福田でエンドランを決め、この回の3得点を呼んだ。

 「(オープン戦は)やりたかったことが7、8割はできた。みんなに走る意識もついてきてますし。それがシーズンで出ればチームの勢いもつく」。最終戦はオープン戦最多の3盗塁を決め、9勝5敗1分けの2位でフィニッシュ。意識改革した工藤ホークスが、頂点までダッシュを続ける。 (倉成孝史)

=2019/03/25付 西日本スポーツ=

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