シーナ、初エッセー「YOU MAY DREAM」発表

西日本新聞

「ロックざんまいの日々、気がついたら30年すぎてた」と語る鮎川誠(左)、シーナ夫妻 拡大

「ロックざんまいの日々、気がついたら30年すぎてた」と語る鮎川誠(左)、シーナ夫妻

 今年でデビュー32年のロックバンド、シーナ&ザ・ロケッツ。昨年12月にボーカルのシーナが夫・鮎川誠と走り続けた日々をつづった初エッセー「YOU MAY DREAM ロックで輝きつづけるシーナの流儀」(じゃこめてい出版)を発表。CDボックスも発売するなど精力的に活動する2人は「2人の出会いをくれたロックのマジックをいつも信じてる」と話した。

 2人の出会いは博多のダンスホール。高校生だったシーナのハートをつかんだのは、ロックバンド「サンハウス」だった。ギタリストの鮎川に声をかけ、ロック談義で意気投合。妊娠を機に結婚したころ、サンハウスは解散。鮎川は上京して音楽を続けるか、やめるかの選択を迫られた。「ぐじぐじした両親じゃ子どもは幸せにならん。挑戦してこい」。シーナの父親の言葉に背中を押され、双子の娘を家族に預けて2人は上京した。

 「ロックの神髄は自由」と事務所に所属しないままレコーディングを始め、ライブの声がかかればどこへでも出向いた。「時間を無駄にできんかった。日本で一番すごいロックしよるっちゅう気持ちで突っ走った」(鮎川)。娘たちの小学校入学を機に、家族一緒に東京で暮らし始めた。「ライブのときはPTA仲間のお母さんがベビーシッターをしてくれた」とシーナは振り返る。

 昨年、シーナは声帯ポリープの手術をした。「声が出なくなったときは怖かったけど、ロックをあきらめようとは思わなかった」。経過は順調で迫力あるボーカルも復活。「静かな子守歌も、爆音シャウトも両方いける」と自信を見せる。

 両親の健康を気遣う娘たちの働き掛けで、最近鮎川は40年間吸い続けたタバコをやめた。「毎日60本吸っとったけど、吸わない自分っちゅうのも面白いと思って。ロックはいつも挑戦。禁煙もロックやと」と笑う。

 シーナのエッセーと同時期に発売した2組のCDボックス「WHITE BOX」と「BLACK BOX」(ともにビクター)では、1984年から2001年にかけて発表したアルバム16枚を当時の紙ジャケットで復刻した。「レコードを小脇に抱えて自己主張した時代の息吹をCD世代に伝えたかった」(鮎川)

 9日は東京、4月17日には福岡県直方市でライブを開催。「毎年『ああ、ロック以外なにもできなかったな』って思う。でもそれが幸せなんだって最近思います」とシーナは話した。

=2010/01/09付 西日本新聞朝刊=

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