[2015年]大学内に投票所次々 18歳選挙権視野、高校生もPR

西日本新聞

投票を呼び掛けるのぼり旗やポスターが設置された九州工業大情報工学部の談話室=福岡県飯塚市 拡大

投票を呼び掛けるのぼり旗やポスターが設置された九州工業大情報工学部の談話室=福岡県飯塚市

 統一地方選で若者の投票率を上げようと、大学に期日前投票所を設置する自治体が増えている。九州の福岡県飯塚市(近畿大産業理工学部と九州工業大情報工学部)、鹿児島市(鹿児島大)を含め、全国で10カ所を超えた。先行する自治体では若い世代の投票率が高くなる効果が表れている。

 初めての取り組みとなる飯塚市は、近大と九工大の談話室などに「投票へ行こう!」と書いたのぼり旗やポスター、チラシを置き、投票を呼び掛けている。近大は8日、九工大は9日に期日前投票の初日を迎えるが、直前まで春休みだったため、チラシを手に取った学生は少ない。

 九工大3年の橘川晃さん(20)は「学校で投票できるのは便利だと思うけど、選挙に関心のない学生が少なくない」。そんな学生を引きつけようと、市はキャンパスでチラシを配ることを検討したが「年度初めなので人繰りが大変。広報に力を入れたくてもできない」と断念した。

 飯塚市は学生に投票所の認知度や設置の是非、関心を高める方法などを尋ねるアンケートをして、今後の効果を高めたい考えだ。

 全国に先駆け、2年前の参院選から大学に投票所を設置している松山市では、学生によるPRが効果を上げている。参院選は松山大で652人(3日間)、翌年の市議選は723人が投票。20代前半の投票率だけが2度続けて上昇した。

 PRに活躍しているのは市から「選挙コンシェルジュ(案内人)」に任命された学生。「選挙カフェ」と称した学生食堂のテーブルに選挙公報を置き、学生に暗いイメージを持たれていた投票所には花を飾った。CMも企画し、出演した。

 今回は投票所を置く松山大と愛媛大の学生のほか、高校の放送部など学外の9団体がキャンペーンに加わった。4月は学生有権者が少ないが、選挙管理委員会は「投票年齢の引き下げを考えて活動している」。18歳から投票できそうな来年夏の参院選まで見据え、若者を投票所へいざなう。

=2015/04/07付 西日本新聞朝刊=

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