美の国の宝 九博に集う 10周年記念展

西日本新聞

 九州国立博物館(福岡県太宰府市、九博)は29日、10月18日~11月29日に開催する開館10周年記念特別展「美の国 日本」(西日本新聞社など主催)の概要を発表した。正倉院宝物6件、国宝33件、重要文化財30件をはじめ全94件が出展される。

 正倉院宝物は九博の開館記念展以来、九州で10年ぶりに展示される。世界最古の5弦の琵琶(びわ)「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」、聖武天皇が愛用した「鳥毛篆書屏風(とりげてんしょのびょうぶ)」、8世紀初頭に現在の福岡県糸島市辺りで作られた日本最古の戸籍「筑前国嶋郡川辺里戸籍」など、九州初出展の至宝が並ぶ。正倉院宝物の展示は10月18日~11月3日。

 ほかに国宝の火焔(かえん)型土器(新潟・十日町市教育委員会)や重要文化財の遮光器土偶(東京国立博物館)など、縄文時代から鎌倉時代までの文化財が集まる。

 島谷弘幸館長は「原点に立ち返り、『美の国日本』を見つめ直したい」とあいさつ。楠井隆志展示課長は「日本の美の原動力は大陸との交流にあった。琉球やアイヌ文化の美にも注目し、広域的な視野からの展示にしたい」と語った。


=2015/07/30付 西日本新聞朝刊=

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