桜島、噴火警戒長期化も 避難住民が一時帰宅

西日本新聞

噴火警戒レベルが4のまま、警戒が続く鹿児島市の桜島=17日午後、鹿児島県霧島市から撮影 拡大

噴火警戒レベルが4のまま、警戒が続く鹿児島市の桜島=17日午後、鹿児島県霧島市から撮影

 噴火警戒レベルが初めて4(避難準備)に引き上げられた鹿児島市の桜島は17日、一時急増した火山性地震が減少、山体膨張を示す地殻変動も緩やかになった。市は同日、避難勧告の解除について、同レベル3(入山規制)への引き下げを目安とする考えを示し、避難所移設など長期化を見据えた対策を検討し始めた。

 福岡管区気象台によると、15日に1023回発生した火山性地震は、16日に71回、17日に17回と減少。15日に4回記録した有感地震は16日以降、発生していない。地殻変動は、15日に通常の爆発的噴火に比べて1万倍の値を記録したが、16日以降は鈍化し「活動は高止まっている」と分析しつつ「いつ噴火してもおかしくない」と警戒を呼び掛けた。

 16日に実施した赤外線調査では、山腹で温度が上昇している地点は特に見当たらず、気象庁は「火口以外から噴火する傾向は見られない」としている。

 桜島で取材に応じた京都大火山活動研究センターの井口正人教授は17日、地殻変動と地震活動の弱まりを「マグマがなくなったわけではない」と指摘。いったん活動が落ち着いた後に爆発に至った例があるとして「むしろ噴火に近づいた」との考えを示した。

 市は、火口から3キロ圏にある有村町の全域、古里町と黒神町の一部の計51世帯77人に出した避難勧告を維持。16日午後には16世帯18人が一時自宅に戻り、必需品を持ち出した。市は避難住民らに「避難期間は少なくとも1週間程度で、長期化する可能性がある」と説明した。

=2015/08/18付 西日本新聞朝刊=

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