台風15号九州直撃 50人以上けが、発電所停止、47万戸停電

西日本新聞

土砂崩れが発生し、JR肥薩線の線路と市道を乗り越え、球磨川にまで土砂や木が流れ込んだ=25日午前11時半ごろ、熊本県八代市坂本町川嶽 拡大

土砂崩れが発生し、JR肥薩線の線路と市道を乗り越え、球磨川にまで土砂や木が流れ込んだ=25日午前11時半ごろ、熊本県八代市坂本町川嶽

 強い台風15号は25日午前6時すぎ、熊本県荒尾市に上陸し、九州北部を縦断、同10時前に日本海へ抜けた。猛烈な雨と風は電力インフラを直撃し、火力発電所が停止したほか、各地の送電線が断線するなどして九州7県で一時約47万5千戸が停電した。けが人も相次ぎ、西日本新聞のまとめでは、少なくとも56人が重軽傷を負った。

 九州電力によると、停止したのは新小倉発電所(北九州市)と苅田発電所(福岡県苅田町)の計4基。送電線も復旧を進めているが、午後7時現在、約22万戸が停電したままという。

 各県が風速25メートル以上の暴風域に巻き込まれ、割れたガラスで手足を切ったり、強風で転んだりして負傷したケースが目立った。家屋被害も多く、西日本新聞の調べでは、少なくとも全壊4軒、半壊7軒、一部損壊112軒に上った。

 土砂災害も多発し、熊本県山江村の約20世帯が孤立。同県八代市では土砂がJR肥薩線をふさいだ。

 局所的に猛烈な雨が降り、長崎県の雲仙岳では、1時間の最大雨量が134・5ミリと観測史上最大を記録。レーダーによる雨量解析では、福岡市早良区と佐賀市三瀬村で120ミリ、福岡県糸島市と北九州市小倉南区で110ミリを観測した。風も強く、鹿児島県枕崎市で45・9メートル、熊本市で41・9メートルの最大瞬間風速を記録した。

 各県で出された避難指示・勧告の対象は計約14万1千人に上り、自主避難を含め、約8千人が避難した。

=2015/08/25 西日本新聞=

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