性暴力の実相(1)後遺症 抑えられぬ不安、混乱

西日本新聞

 小学3年の長女の帰宅が遅れると、心配で、居ても立ってもいられなかった。

 洗濯などを放り出し、何度も学校に電話した。「娘が帰ってきていません」「何時に帰ったか確認してください」。家を飛び出し、校区内を車で走り回った。緊張して、過呼吸で病院に運ばれたことは一度や二度ではない。

 北部九州に住む女性(43)は約10年前を振り返る。娘が小学3年に上がるころになって、不安に歯止めが利かなくなり、そんな状態が1年は続いた。

 原因は、自身が子どものころに受けた「性暴力」。被害時とわが子の年齢が重なったとき、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で恐怖がよみがえり、娘に同じことが起こらないかと、強烈な不安にさいなまれた。

 

 

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