平安時代の瓦?複数発見 新宮・相島沖で九博 九州から積んだ船 沈没か

西日本新聞

 九州国立博物館(福岡県太宰府市)は8日、同県新宮町の相島沖で行っている水中遺跡の探査で、瓦とみられる遺物を複数確認したと発表した。付近の海底では過去に平安時代の瓦が見つかっており、沈没船の存在が指摘されている。

 相島は古くから海上交通の要所で、漁師が遺物を引き揚げることがある。その一つが「警固」と記された瓦。福岡市西区の斜ケ浦瓦窯跡と平安京跡でも確認され、瓦を積んだ船が九州から都へ向かう途中で沈没した可能性があるという。

 九博は今月1日から、過去の発見例に基づいて相島の南東の沖合を調査。科学機器を使って地形図を作成、水中ロボットで遺物を探した。その結果、瓦とみられる四角形の遺物を3枚と複数の破片を確認した。

 この日は、海底の断面図を作るためのレーダー調査が報道陣に公開された。博物館科学課の今津節生課長は「探査を通じて遺物の発見から遺跡の確認までの手法を確立したい」と話す。探査は9日まで。発見した遺物は引き揚げない。


=2015/10/09付 西日本新聞朝刊=

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