お薦めランニング道100選 九大医師外さん 学会出張の地 本に

西日本新聞

 学会出張で訪ねた全国各地でランニングを楽しんできた九州大大学院の麻酔科医、外(ほか)須美夫教授(63)が、各地のお薦めコース計100本を「日本百走道(ひゃくそうどう)」上下巻にまとめ、出版した。「忙しい社会人にとって、出張こそ、走る絶好のチャンス」と勧めている。

 外教授は平日は午前6時前に九大病院に出勤し、午後8時ごろまで働く。「平日のランニングは難しく、走るのはもっぱら土日」という。

 そんな外教授がランニングに充てているのが学会出張だ。日本麻酔科学会理事長という要職を務めていることもあり、多いときは月2、3回、学会で各地に出掛ける。午前9時開会の学会がほとんどで、会場近くでの前泊が多い。普段より朝に時間の余裕があり、学会前のランニングを思い付いたという。

 出張前は地図で調べ、川や海沿いなど自然が多そうなコースを探す。30分~1時間で走れる距離が目安。3年前に執筆を思い立ち、訪れる機会がなかった県には休日に訪れるなどして、全47都道府県を走破した。

 本では、会社員や公務員の出張先でも多い各県庁所在地など都心部を中心に紹介している。走りながら自ら撮影した写真も付けた。

 九州は14コースを掲載。福岡市内は、博多駅前の大博通りから寺社仏閣をめぐる道など3コース。熊本市内は、蛇行する白川に沿って市内を走る道など2コースを紹介した。最短は東京・九段北の靖国神社周辺の4キロコースで、最長は仙台市中心部から、東日本大震災で津波被害に遭った宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区まで往復する26・8キロのコース。「復興の様子を肌で感じてほしい」との思いを込めた。

 「走る人は走らない人に比べて死亡率リスクが30%減る」「走る前にコップ1~2杯の水を飲む」「走った後は、30分以内に朝食を」など、医学的データに基づく助言も盛り込んだ。「どんな都会でも朝の空気は澄んでいる。ぜひ楽しんで」と外教授。フルマラソンの自己最高記録は23歳で出した2時間55分。その後も50歳代で3時間12分を記録するなど、高水準を維持しているそうだ。

 上巻は東日本編、下巻は西日本編。それぞれ税込み1620円で、全国の書店で販売中。問い合わせはセブン&アイ出版=03(6238)2884。


=2015/11/10付 西日本新聞朝刊=

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