【貧困の現場から】(2) 公園で夜風に凍えた16歳

西日本新聞

 11月の夜風にさらされ、公園のベンチで震えていた。福岡県内に住む優(19)=仮名=は16歳だった3年前、公園で寝泊まりするホームレスになった。

 朝起きると当てもなく街を自転車でさまよう。夕方には高校に通う中学時代の友人と合流して遊ぶ。友だちが帰った後は、公園のテーブルに突っ伏して眠った。

 怪しまれないよう、近くの三つの公園で順番に寝泊まりした。風が強い日はトイレの壁際でうずくまる。おなかがすけばコンビニでおにぎりを盗んだ。ジャンパーとジーパンは着たきりだったが、下着だけは友だちが時々、洗濯してくれた。約60キロあった体重は1カ月で50キロを切った。

 「もう限界だ」。わざと事件を起こして、温かいご飯と寝る場所がある少年院に逃げ込もうと考え始めた時、見かねた地元の先輩(22)が手を差し伸べた。

 「俺の家に来い。遠慮しないで甘えろ」

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西日本新聞・社会部

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