【貧困の現場から】(5) 引きこもり15歳「夢ない」

西日本新聞

 彩(15歳、仮名)は毎日昼すぎに万年床から起き出す。母と2人、九州のある街に暮らす。自宅アパートは2DKで家賃4万5千円。収入は母が受給する生活保護費と児童扶養手当などの約16万円だけだ。

 毎朝、母が中学校の担任教諭に「今日も休みます」と電話を入れる。学校からは、そろそろ進路を考えてと言われている。

 しかし、もう2年間も学校に行っておらず、公立高校は受かりそうもない。私立は経済的に難しい。「小学生のころはイラストレーターになりたかったけど、もう忘れちゃった。将来の夢なんて、ない」。彩は、衣類や雑貨が積み重なり、足の踏み場もない部屋で力なく語った。

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西日本新聞・社会部

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