平和の空に飛べ零戦 海外で残骸復元、15%は実物 所有者が鹿児島で整備

西日本新聞

米国上空をテスト飛行する石塚政秀さん所有の零戦=石塚さん提供 拡大

米国上空をテスト飛行する石塚政秀さん所有の零戦=石塚さん提供

1970年代にパプアニューギニアで発見、回収された修復前の零戦=石塚政秀さん提供 石塚政秀さん

 戦後にパプアニューギニアで発見され、米国などで復元された零式艦上戦闘機(零戦)が、7日にもトレーラーで鹿児島空港に運び込まれる。分解された機体を組み立てた後、航空当局などの許可が下りれば、来春にも国内で公開飛行が行われる。鹿屋、知覧など特別攻撃の出撃基地があった鹿児島。戦後70年を前に、関係者は「悲しい目的に利用された零戦の歴史を振り返り、平和を願う契機にしたい」と話している。

 機体は1970年代に、パプアニューギニアのジャングルで残骸となっているところを発見され、米国に運ばれた。その後、航空機収集家が買い取り修復。胴体の骨組みや翼を支える軸など全体の15%はオリジナルを生かし、残りは設計図を基に飛べる状態にまで復元した。航空ショーや映画「パール・ハーバー」の撮影でも使われたという。

 2008年、フライトジャケット製造会社を経営するニュージーランド在住の石塚政秀さん(53)が機体を購入。その後「日本に里帰りさせたい」と考え、計画を練ったが、リーマン・ショックや東日本大震災の影響で頓挫した。それでも諦めきれず、今年11月、機体を分解して神奈川県に搬入。組み立てや保管先を探していたところ、東京の整備会社が了承したため、今回、倉庫がある鹿児島空港に運ぶことになった。

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