「無医地区」県内は16ヵ所 都市部集中 鮮明に... 福岡県

西日本新聞

 福岡県は人口10万人当たりの医師数が297・9人(2012年末現在)で、徳島県、東京都などに次ぐ全国5番目の多さだ。医師養成課程のある大学が、九州大、福岡大、産業医科大、久留米大と県内に四つあるためといわれるが、勤務先は都市部に集まりがち。中山間地や離島の「無医地区」は16カ所(同年4月1日現在)に上る。

 県医療指導課によると、無医地区は50人以上住んでいるのに半径4キロ以内に医療機関がない地域のことで、八女市や朝倉市、嘉麻市などにある。近年は路線バスの廃止、縮小も重なり、車を運転できない高齢者の通院が難しくなっているという。朝倉市では朝倉医師会病院が無医地区へ巡回診療をしたり、宗像市の大島や新宮町の相島などの診療所には、卒業後のへき地勤務が義務付けられている自治医科大の卒業生が派遣されたりしている。

 約500人が暮らす福岡市西区の玄界島の市立玄界診療所には、指定管理者となった市医師会の原信也医師(61)が2年前から常駐している。夜の急患や往診もこなし、脳梗塞や心筋梗塞など専門的な処置が必要な場合は、消防艇やドクターヘリを呼び、病院へ搬送する。患者は顔見知りばかりで、13年度は延べ2215人が訪れた。「診療室で分かることは半分もない。外に出て島民と触れ合って、患者の職歴や生活歴、家庭環境などの背景も含めて診るようにしている」と話す。=2014/05/08付 西日本新聞夕刊=

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