徘徊対応 地域に一体感 9月の訓練前に大牟田でシンポ 「家族の意識変わる」

西日本新聞

 高齢化が進む大牟田市で7日夕、認知症の高齢者が徘徊(はいかい)で行方不明になった事態を想定し、9月に実施する「第11回徘徊SOSネットワーク模擬訓練」に関し、意義などを確認するシンポジウムが開かれた。福祉や医療関係者ら約600人が参加し、訓練の意義や注意点を確認した。

 今年4月時点の高齢化率(65歳以上が人口に占める割合)が32・4%。「安心して徘徊できる街」を目指している同市では2004年から、世界アルツハイマーデー(9月21日)に合わせ、徘徊で行方不明になった人を探す訓練を毎年実施している。

 シンポでは患者家族や福祉関係者など5人が登壇。「認知症の人と家族の会」(本部京都市)の高見国生代表理事は、「10年も前から徘徊対応の訓練をしており、感心している。先進地として市民は自信と誇りを持ってほしい」と大牟田の取り組みを評価した。

 他のパネリストも「この10年で介護する家族の意識が変わった。認知症の人を見られたら恥と閉鎖的だったのが、地域に相談するようになった。住民も注意深く見守り、声を掛けるようになった」などと成果を語った。最後は、来場者たちが訓練成功に向けて、拳を突き上げて「頑張ろう宣言」をした。

 訓練は、捜索願を受けたとして大牟田署が市に通報。緊急連絡網を使い、不明者の写真や服装などの情報をメールや電話で民生委員や校区役員に伝える。今回は特に、情報伝達のやり方などのチェックリストを配り、実効性を高めるという。訓練を最初に始めた駛馬(はやめ)南小学校区の住民団体「はやめ南人情ネットワーク」は、第4回地域再生大賞で最高賞の大賞を受賞した。=2014/08/09付 西日本新聞朝刊=

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